2020年8月29日土曜日

八月:生きる力

八月の山湧き上る命かな

記録的な猛暑の八月、山々を湧き上るように伸びる木々の力強さに圧倒されます。
はちがつの やまわきあがる いのちかな
季語:八月(はちがつ)
立秋を迎え、暦の上では夏から秋へと季節はかわる月。実際には しばらく暑い日が続くが、そうしたなかにも暑さはさかりを越え、 徐々に秋の気配が濃くなってゆく。

2020年8月25日火曜日

秋暑し:裏返しです

袖通しあっ裏返し秋暑し

入浴後の着替えで左腕を通したところで気がついた「なんかおかしい?」私の寝間着は縫い目が表になっているので初めての人は間違える。
そでとおし あっうらがえし あきあつし
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。

2020年8月22日土曜日

夏草:生命力

夏草にコンクリートの照り返し

屋上のカンカン照りのコンクリートの隙間に草が生えていました。その生命力の凄いこと!
なつくさに こんくりーとの てりかえし
季語:夏草(なつくさ)
夏に生い茂る草のこと。抜いても抜いても生えてくる雑草や、山野をおおう青芒、萱のたぐい。炎天下、強い匂いを放ち、雨が降らなくても枯れることもない。生命力ある草々である。

2020年8月20日木曜日

新涼:爽やかな笑顔

新涼や古き写真に加藤剛

まだまだ暑い日が続きますが、ふとした折に涼しさを感じるようになってきました。一枚の古写真の若い笑顔が爽やかです。
しんりょうや ふるきしゃしんに かとうごう
季語:新涼(しんりょう)
秋に入ってから感じる涼しさのこと。「涼し」だけでは、夏の季語となる。夏の暑さの中で感じられる涼しさではなく、「涼しく過ごしやすい季節」になってきたことをいう。

2020年8月16日日曜日

秋暑し:暦の上では秋

秋暑し当たり前ではなき平和

平和であることを当たり前に思ってしまいますが、戦争に限らず猛暑、豪雨、ウイルスと思いもよらないことが起きます。
あきあつし あたりまえではなき へいわ
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。

2020年8月13日木曜日

冷房:苦手です

体位交換冷房の風ヒヤリ

深夜の体位交換でタオルケットの中の温もりも冷房の風と入れ替わり!
たいいこうかん れいぼうのかぜ ひやり
季語:冷房(れいぼう)
液体アンモニアの気化による方法で乾燥した空気を作り、これを冷やして室内に送る。炎暑の室内の温度を下げ暑さを忘れさせてくれる。

2020年8月10日月曜日

夏帽子:新型体温計

検温におでこ差し出す夏帽子

新型コロナ後は赤外線式体温計をよく目にします。病院でも使っていますが便利になりました。この夏はコロナ対策と熱中症対策で大人も子供も大変です。
けんおんに おでこさしだす なつぼうし
季語:夏帽子(なつぼうし)
夏にかぶる帽子。麦藁帽やパナマ帽も夏帽子であるが、どちらかといえば女性のかぶる鍔広の真っ白な帽子にその印象が濃い。

2020年8月7日金曜日

炎天:ギラギラと太陽が

炎天の屋上影も蒸発す

久しぶりに屋上へ連れて行ってもらいました。誰もいない炎天の屋上!不意に、テレビで見た広島、長崎の原爆のことを思いました。
えんてんのおくじょう かげもじょうはつす
季語:炎天(えんてん)
太陽の日差しが強く、焼け付くような真夏の空のこと。

2020年8月4日火曜日

雲の峰:夏が来れば思い出す

雲の峰砂に還りし砂の城

子供の頃海岸で砂の造形大会がありました。造るそばから乾いて崩れ出し終わってみればただの砂の山。入道雲を見るとあの日を思い出します。
くものみね すなにかえりし すなのしろ
季語:雲の峰(くものみね)
盛夏、聳え立つ山並みのようにわき立つ雲。積乱雲。夏といえば入道雲であり、夏の代名詞である。強い日差しを受けて発生する激しい上昇気流により、巨大な積雲に成長して行く。

2020年8月1日土曜日

梅雨明:ようやく明けました

ヨーグルトようやく梅雨が明けました

長かった梅雨がようやく明けました。いつものヨーグルトが格別旨い!
よーぐると ようやくつゆが あけました
季語:梅雨明(つゆあけ)
梅雨が終ること。暦の上では入梅から三十日後とされる。梅雨前線が北上し、洋上に抜けると梅雨明けとなる。梅雨明け前は雷鳴を伴った豪雨となることも多く、その後は真青な夏空となる。