2024年2月10日土曜日

春浅し雲の一つは根無し草

春浅し雲の一つは根無し草

雲を見ていたら一つだけ離れて流れてゆく、風はどう吹いているのだろう。
はるあさし くものひとつは ねなしぐさ
季語:春浅し(はるあさし)
立春をすぎたのに、まだ春めいていない感じをいう。暖かいところでは梅が咲き、目白などが飛び交っているが、東北の日本海側などではまだ厚い雪に覆われている。風も冷たく、時には厳寒のころの気温に戻ったりもする。雪の中から蕗の薹を見つけるのもこのころ。「早春」よりも主観の入った季語と言えよう。