2020年10月28日水曜日

花芒:芒が風になびいて

花芒窓辺明るくなりたるよ

ベッドから十数本の芒が見えます。車椅子に乗って窓から覗き見ると一面に芒が揺れていました。先週はなかったのに一週間で花をつけたようです。
はなすきき まどべあかるく なりたるよ
季語:花芒(はなすすき)
「芒」という季語が葉、茎、花の全体像を指すのに対し、「花芒」は 芒の花だけをさす季語。夏から秋にかけて黄金色で箒状の花穂をつける。晩秋には白い毛の生えた種を風に飛ば す。動物の尾に似ているところから「尾花」といわれる。

2020年10月25日日曜日

秋の日:長いようで秋の一日は

病棟の長き廊下や秋の日の

リハビリまで時間があったので車椅子で病棟を一回り。普段は曲がらない角を曲がると長~い廊下に出ました。突き当りの窓から秋の日がさして、入院も三年目。
びょうとうの ながきろうかや あきのひの
季語:秋の日(あきのひ)
秋の日の光であり、秋の一日でもある。秋の太陽は残暑をもたらすが、しだいに爽やかになり、晩秋には目に見えて日差しも衰える。秋の一日は、秋分を過ぎるとしだいに日が短くなり、冬が近づくころには、釣瓶落としいわれるように、一気に暮れてしまう。

2020年10月22日木曜日

天高し:明日は散髪!

明日刈る天然パーマ天高し

ようやく明日が散髪!坊主頭も4ヶ月経つと天然パーマがモジャモジャと姿をあらわします。
あしたかる てんねんぱーま てんたかし
季語:天高し(てんたかし)
秋になると、大気が澄むので空が高くなったような感じがする。これが「秋高し」だが、「天高し」の方が一般的。

2020年10月19日月曜日

秋の水:辛いのはちょっと苦手

粥にカレーかけて一杯秋の水

昼食はカレーでした。お粥にカレーをかけたらシャバシャバになり飲むようにサラサラと。
かゆにかれー かけていっぱい あきのみず
季語:秋の水(あきのみず)
秋になって澄み渡る水である。大気同様、秋は水も清らかになる。名刀のたとえに「三尺の秋水」という言葉があるが、「三尺」は剣の長さであり、その剣が澄み渡っていることの形容である。

2020年10月16日金曜日

肌寒し:時の過ぎ行く速さ

肌寒し今日が昨日になってゆく

急に肌寒くなってきました。一日がたちまち過ぎてゆく速さに驚きます。
はだざむし きょうがきのうに なってゆく
季語:肌寒し(はだざむし)
秋半ばから晩秋にかけて肌に直接感ずる寒さ。夜はもとより、雨の日など、昼間でも寒さを感じることが多くなり、秋が深まってゆく。 

2020年10月13日火曜日

秋晴:頭の中をリセット

秋晴や頭の中を空っぽに

気持ちのいい秋晴!くよくよするなと言われているようです。
あきばれや あたまのなかを からっぽに
季語:秋晴(あきばれ)
晴れわたる秋の天気のこと。秋日和と同じことながら、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。

2020年10月10日土曜日

秋入梅:秋雨前線の停滞

秋入梅ブルーシートのままの屋根

台風が秋雨前線を刺激して雨が続いて、修理中の家のブルーシートのままの屋根が痛々しい。
あきついり ぶるーしーとの ままのやね
季語:秋入梅(あきついり)
梅雨のように降り続く秋の長雨のことで、秋黴雨とも表す。読み方のついりは、つゆいりが転じたもの。

2020年10月7日水曜日

赤とんぼ:風になりたい

なれるなら風になりたし赤とんぼ

屋上に吹く風が秋の風になり、赤とんぼがスイーッスイーッと飛んで、風になって自由自在に飛んでみたくなりました。
なれるなら かぜになりたし あかとんぼ
季語:赤とんぼ(あかとんぼ)
アカトンボ類の俗称で、一般には赤い蜻蛉のことを言う。幼虫は水田などのたまり水に棲む。初夏に成虫となり、羽化後まもなく高山に移動する。初秋にふたたび平地に下りて産卵する。十一月頃まで見られる。

2020年10月4日日曜日

秋の昼:食欲の秋

秋の昼献立表の来て居たり

昼食のメニューは何かな?と見た献立表は先週までのもの。すでにテーブルの上に、新しい献立表が置いてありました。
あきのひる こんだてひょうの きていたり
季語:秋の昼(あきのひる)
大気が澄み、秋の気配の濃くなってきた頃の昼間をいう。木立の影、日溜りなどにも秋特有の色がにじみ出る。

2020年10月1日木曜日

今日の月:煌々と

今日の月無性に行ってみたきかな

今年は雲もなく中秋の名月が煌々と輝いて手が届きそうで、只々行ってみたくなった夜です。
きょうのつき むしょうにいって みたきかな
季語:今日の月(きょうのつき)
旧暦八月十五日の月のこと。「名月をとつてくれろと泣く子かな」と一茶の句にもあるように、手を伸ばせば届きそうな大きな月である。団子、栗、芋などを三方に盛り、薄の穂を活けてこの月を祭る。