2021年5月31日月曜日

山滴るサラブレッドの悲しみは

山滴るサラブレッドの悲しみは

走ることが宿命のサラブレッドにも悲しみはあるだろう。
やましたたる さらぶれっどの かなしみは
季語:山滴る(やましたたる)
夏の青々と緑におおわれた山。新緑にはじまり、青葉の山、梅雨の山、鬱蒼と生い茂る盛夏の山など、その姿は次々と変化する。いずれも万物の生命力に溢れた山である。

2 件のコメント:

  1. 生命力溢れる山の姿を表す「山滴る」の季語と、同列の最高のエリート馬「サラブレッド」。その最高のものにも「悲しみ」はあるのだろうか、と作者は思うのですね。球界のサラブレッド大谷翔平選手をも連想しました。読み手は(作者の作句の思いは?)と想像したくなる句です。

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    1. 今年の日本ダービーは写真判定でハナ差でした。早緑の芝の上を疾走するサラブレッド美しさと、走れなくなったらそれまでの生命の儚さを思いました。

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