2021年10月20日水曜日

秋の蚊や小回りきかぬ車椅子

秋の蚊や小回りきかぬ車椅子

散歩の途中まといつく蚊に刺されたのは介助の先生でした。
あきのかや こまわりきかぬ くるまいす
季語:秋の蚊(あきのか)
秋もすすみ、気温も下がってくると、蚊の動きも幾分鈍り、気のせいか羽音さえも弱々しく感ずる。刺されるのには閉口するが、何となく哀れさも覚える。

2 件のコメント:

  1. 動きが遅い「秋の蚊」より、車椅子の方が一層小回りが利かなくて、ついには刺されてしまうのですね。病院生活のひとこまを捉えて、生き生きとした情景が見える句だと思いました。

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    1. 散歩の途中蚊がやってきて、まさか蚊がいるとは思わなかったので、慌てて戻りましたが、車椅子を押しながら蚊を追い払ってくれた先生の腕はしっかり刺されていました。

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