2021年10月30日土曜日

晩秋の対角線に射す光

晩秋の対角線に射す光

秋が深まり部屋に射し込む光が斜めになってきました。
ばんしゅうの たいかくせんに さすひかり
季語:晩秋(ばんしゅう)
秋を初秋、仲秋、晩秋と分けた末の秋を言う。秋も深まり冬が近づく物寂しさがある。

2 件のコメント:

  1. 「対角線」の語が素晴らしいと思いました。数学で使う硬いイメージの「対角線」が部屋の中にあるという、緊張感が漂う場違いな感じがこの句の核になっていると思いました。しかし風景としては至って普通に、斜めに日が射しているということですよね。秋の抒情と幾何学との配合で素晴らしい句になっていると思いました。

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    1. 秋分の日を過ぎると、太陽の角度が低くなってきて、日射しが弱く斜めになってきます。太陽の動きは、季節の移ろいをもたらし、天文学そのものだと思いました。

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