2021年10月8日金曜日

欠伸して色なき風に日の匂い

欠伸して色なき風に日の匂い

秋晴の窓から吹き込む風に、ふと日の匂いを感じました。
あくびして いろなきかぜに ひのにおい
季語:色なき風(いろなきかぜ)
秋の風のこと。「色なき」とは、花やかな色や、艶のないこと。久我太政大臣雅実の「物思へば色なき風もなかりけり身にしむ秋の心ならひに」の歌にもとづく。

2 件のコメント:

  1. あくびして空気を深く吸い込んだら、窓から吹き込む風に日の匂いを感じた。誰もが経験したことがあるけれども、言葉にするのが難しいことを、見事に俳句にしたと思いました。風に色はなく、日の光に匂いはないけれど、(分かる!)と共感しました。

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    1. 午後になって日の向きが変わって部屋が暑くなってきました。窓から吹き込む風に干した布団の匂いを感じました。

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