2022年4月27日水曜日

惜春やレールに耳を押し当てて

惜春やレールに耳を押し当てて

子供の頃レールに耳を当てて遠ざかる列車の音をよく聞きました。
せきしゅんや れーるにみみを おしあてて
季語:惜春(せきしゅん)
過ぎゆく春を惜しむこと。春は秋と並んで過ごしやすく、自然のすがたも美しい。また物事のはじまりの季節であり、人との出会いや別れも多い。春を惜しむことは、人生において束の間のものである佳き時間や佳き交わりを惜しむ心につながる。

2 件のコメント:

  1. 「惜春」の季語が、子供の頃を回想する中七下五にピッタリだと思いました。列車が遠ざかってもレールに耳を当てるとはっきりと音が聞こえるのが不思議でした。今ではこんな遊びをしていたら大事になりそうですが、昔は平気で線路を歩いたりしましたね。

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    1. 行く春を惜しむ気持ちと、遠ざかっていく列車の音をレールに耳を当てて聴いていた子供の頃を思い出した気持ちが重なったようでした。

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