2022年8月31日水曜日

ゆく雲や法師蝉まだ鳴いており

ゆく雲や法師蝉まだ鳴いており

つくつく法師を聞きながら流れてゆく雲を眺めていた。
ゆくくもや ほうしせみ まだないており
季語:法師蝉(ほうしぜみ)
確かにツクツクホーシツクツクホーシと聞こえてくる。うまい名をつけたものである。鳴き声を聞いていると一段と秋が深まり行くようである。蜩よりもこちらが長生き。寒蝉ともいう。

2 件のコメント:

  1. 夏休み最後の日に詠まれたこの句は、楽しかった夏休みが終わり、いよいよ明日からは新学期という、何とも言えず寂しい子供時代の心境を思い起こさせるものでした。職場のホームセンターにて、31日夜8時の閉店間際に飛び込んで来て、原稿用紙を買って行った坊主頭の男子高校生がいました。(今から夏休みの宿題?)と思いました。

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    1. 空をゆく雲を眺めながら、つくつく法師の声もさみしげに聞こえます。夏の終わりを感じました。

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