2023年4月25日火曜日

曇り日を燕一閃天空へ

曇り日を燕一閃天空へ

薄曇りの窓を燕が一瞬のうちに横切って急上昇して空へ!
くもりびを つばめいっせん てんくうへ
季語:燕(つばめ)
燕は春半ば、南方から渡ってきて、人家の軒などに巣を作り雛を育てる。初燕をみれば春たけなわも近い。

2 件のコメント:

  1. 映像が目に浮かびました。リズムが良いし、素晴らしい句だと思いました。一閃(ぴかりと光ること、また、そのひらめき)が効いていると思いました。こういう言葉を自在に使えるのは凄いと思いました。「天空へ」は「大空へ」なども考えての選択だったのではないかと思いますが、どんな気持ちを込めたのか知りたいと思いました。

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    1. ツバメの飛び方は一直線に、突然急旋回、急上昇、急降下!それは飛ぶ虫を捕らえるため、敵から逃げるためと聞いたことがあります。生きるためとはいえ驚く能力です。「燕一閃」のヒントは佐々木小次郎の燕返しです。「天空へ」は晴れていれば「青空へ」ですが、曇り日を急上昇する様子は広さの「大空へ」より、高さの「天空へ」にしました。

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