2023年4月6日木曜日

仰向いて目薬二滴鳥雲に

仰向いて目薬二滴鳥雲に

目薬をさして潤った目に小さくなってゆく鳥の影。
あおむいて めぐすりにてき とりくもに
季語:鳥雲に(とりくもに)
春に北方に帰る渡り鳥が、雲間はるかに見えなくなること。

2 件のコメント:

  1. 「二滴」が良いですね。句がとても具体的になり、弘君の実体験と分かります。大きくクローズアップされた「目薬二滴」が落ちた目に、今度は広い大空の彼方へと鳥が遠ざかる遠景が映ったのですね。カットの移り変わりが見事だと思いました。

    返信削除
    返信
    1. 目薬をさしてスッキリした目に空をゆく鳥の影が見えました。もう春が終わるのかと、なんとなく寂しくなりました。

      削除