2024年4月29日月曜日

虫を追い駆ける子供ら緑さす

虫を追い駆ける子供ら緑さす

病棟の脇の草地を虫取りに駆け回る子供らに草木の若葉の緑が降りそそいぐ。
むしをおい かけるこどもら みどりさす
季語:緑さす(みどりさす)
初夏の初々しい若葉の緑をいう。その頃のさわやかな気候ともあいまって、目にしたものの気持ちを清々しくしてくれる。また段々と緑を増してゆく木々の微妙な色の違いも、この季節ならではのもの。

2 件のコメント:

  1. 平易な言葉で、生き生きとした子供達の様子と、瑞々しい若葉を描いた傑作だと思いました。最初「追い駆ける」と読んだので、句またがりの独特なリズムを感じました。どうしたらこういう句を作れるのか?と思いました。「追い」「駆ける」を分けると五七五の調べになりますが、作者の推敲の過程では最初は「追い駆ける」だったのではないか?と推理しました。

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    1. 病院の中で元気に駆け回る子供たちの姿を見ることはないので、たまたま窓の外で虫取り網を手に手にして駆け回る子供たちを見ているだけで楽しくなりました。草も木も瑞々しい若葉が萌え始めて初夏の清々しさを感じました。あの子供たちはどこの子なんだろう??

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