2024年5月8日水曜日

リフターにゆらゆら揺るる山若葉

リフターにゆらゆら揺るる山若葉

入浴の準備でリフターに吊り上げられると見えてきた山の若葉が瑞々しい。
ひふたーに ゆらゆらゆるる やまわかば
季語:山若葉(やまわかば)
おもに落葉樹の新葉のこと。やわらかく瑞々しい。若葉をもれくる日ざし、若葉が風にそよぐ姿、若葉が雨に濡れるさまなどいずれも美しい。

4 件のコメント:

  1. 「吊り上げられて」に、事実描写ではありますが若干マイナスの感情を感じました。「薄暑」が「薄情」に重なりました。致し方ないとはいえ、人に抱き上げられれば(申し訳ない)という感情が働くのにね。介護の現場では介護する側の身体を守るために機械化が進みますね。

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    1. 原句の「体重測定吊り上げられて薄暑」はご指摘のとおり自分も感じました。吊り上げられたことも暑い日がったことも確かでしたが、その時感じたのは、リフターで吊り上げられると目線が高くなり普段見えなかった山が見えて若葉の色が萌え上がるようで美しかったことでした。

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  2. なるほど!これなら普段と違う目線で「山若葉」を愛でたことが分かります。いつも寝ている弘君にとっては、リフターや車椅子へ乗って目線が変わることは大きな喜びだろうと想像しました。この「山若葉」は窓からほんの少し見えただけだろうと思いますが、視界いっぱいに迫ってくるように感じました。

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    1. 普段寝ている時の目線の高さは約60cm車椅子の目線は約90cmリフターは約120cmなのでわずか60cmの違いでも、目に映る景色は違って見えなかったものが見えて新鮮な気持ちになります。リフターで吊り上げられときが一番目線が高く窓の外の山の若葉が遠くまで広がって見えます。

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