遠くで雷が鳴っている、枝の先では蝉の殻が何かを祈り続けている。
えだのさき いのるかたちの うつせみよ
季語:空蝉(うつせみ)
蝉のぬけ殻のこと。もともと「現し身」「現せ身」で、生身の人間をさしたが、のちに、「空せ身」空しいこの身、魂のぬけ殻という反対の意味に転じた。これが、「空蝉」蝉のぬけ殻のイメージと重なった。
季語:空蝉(うつせみ)
蝉のぬけ殻のこと。もともと「現し身」「現せ身」で、生身の人間をさしたが、のちに、「空せ身」空しいこの身、魂のぬけ殻という反対の意味に転じた。これが、「空蝉」蝉のぬけ殻のイメージと重なった。
「空蝉」とは蝉の抜け殻のことですが、何か特別の深さを持った言葉ですね。枝の先に蝉の抜け殻が付いていた。それが「祈るかたち」に思えたのも「空蝉」の持つ深い意味からだと思います。「空蝉」は何を祈っているのか、飛び立った蝉は今頃どこでどうしているのか、そんな思いを抱きました。
返信削除立秋とはいえ暑さは厳しく、蝉の声を聞きながら車椅子散歩の道すがら、木の枝の蝉の抜け殻に目が止まりました。細い枝の先にしがみついた姿は何かを祈っているようでした。もしかしたら今鳴いている蝉の声はこの空蝉から飛び立ったのかもしれないと思いました。
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