2024年12月16日月曜日

空風や達磨手足も耳もなし

空風や達磨手足も耳もなし

空風の吹く頃になると人形店や玩具店に正月用の達磨か並びます。
 からかぜや だるまてあしも みみもなし
季語:空風(からかぜ)
晴れた日に吹く北西の乾燥した季節風。ことに上州の空っ風は有名である。日本海側に雪を降らせて乾燥した風が、山脈をこえて関東平野に吹き荒れる。

3 件のコメント:

  1. うちの店で達磨を売っていましたね。「手足も耳もなし」は石の上で三年間修行を続けた厳しさを表していますが、この句での意図は何か?と考えました。達磨と言えば「七転び八起き」買う時に売り物の達磨を片っ端から転がして、起き上がりが良い物を選ぶお客もいました。私は達磨の御利益を信じていませんでした。個人の見解ですが。

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    1. 晴天と空風はダルマ作りには最適ですが、寒くなってくると人の手足は冷えて耳に当たる風は痛いほどに感じます。店に並べられるダルマは、手も足も耳もなくて空風は平気な顔をしています。ダルマを買う人も様々で、ひと目見て気に入ったのを買う人や、転がしたりひっくり返してうまく起き上がるまで探す人もいて、それでも達磨はされるがまま平然としています。

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    2. なるほど!この句での意図が分かりました。空風にも動じない。それは修行の結果でもあります。弘君と重なっても読めました。

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