2025年7月5日土曜日

紋黄揚羽小さき花の密を吸ふ

紋黄揚羽小さき花の密を吸ふ

大きな揚羽蝶が羽ばたきながら小さな小さな花の密を吸っている。
 もんきあげは ちさきはなの みつをすう
季語:紋黄揚羽(もんきあげは)
アゲハチョウ科に分類されるチョウの一種。日本最大級のチョウで、後翅に黄白色の大きな斑紋があるのが特徴である。

2 件のコメント:

  1. 「紋黄揚羽」がピンと来ませんでしたので画像検索しました。意外にも大きな黒い蝶でした。羽に黄色の紋があるのですね。紋白蝶?白や黄は紋の色?揚羽蝶?頭の中でごちゃ混ぜになって、しかも「黒」という情報が欠落していました。ようやく「小さき花」と大きな蝶の対比がこの句の面白さだと気づきました。散歩での一場面でしょうか。生き物の面白さが伝わりました。

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    1. 先日の散歩のときに、夏草の上を舞っている揚羽蝶を見ました。どうやら夏草の中に咲いた小さな花の蜜を羽ばたきながら花から花へと、吸っているようでした。大きな揚羽蝶が小さな小さな花の蜜を吸っているおかしさをどう詠めばいいか迷った末の一句です。

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