2020年4月30日木曜日

行く春を惜しむ

春惜しむ窓から少し見える空

窓からは裏山の雑木林、三階から降りる避難通路そして少しだけ空が見えます。その小さな空の光が春から初夏へと変わり始めました。
はるおしむ まどからすこし みえるそら
季語:春惜しむ(はるおしむ)
過ぎゆく春を惜しむこと。春は秋と並んで過ごしやすく、自然のすがたも美しい。また物事の始まりの季節であり、人との出会いや別れも多い。春を惜しむことは、人生の佳き時間や佳き交わりを惜しむ心につながる。

2020年4月27日月曜日

コロナ対策で

チューリップ刈る明日を思うこの国の

コロナ対策の為、人が集まらないように刈られてしまったチューリップ。
ちゅーりっぷかる あしたをおもう このくにの
季語:チューリップ(ちゅーりっぷ)
ユリ科の球根植物。四月頃に赤、白、黄、紫など花壇を彩る花。オランダで品種改良され日本には江戸末期に伝わる。

2020年4月24日金曜日

思わぬ冷え込み

父は寒がり母は暑がり春炬燵

思わぬ冷え込みで思い出したのは、なかなか片付けられなかった春の炬燵のこと。
ちちはさむがり はははあつがり はるごたつ
季語:春炬燵(はるごたつ)
立春をすぎてもそのまま置いてある炬燵。立春後も寒さが続くので、名残り惜しくなかなかしまうことができない。

2020年4月21日火曜日

病室の換気に蚊が

病室の朝の換気や四月の蚊

コロナ対策の病室の換気に一匹の蚊がまぎれ込んできました。
びょうしつの あさのかんきや しがつのか
季語:春の蚊(はるのか)
蚊は夏のものであるが春でも気温が上がると蚊を見かけることがある。これは春に羽化したものでなく成虫のまま越冬した蚊である。

2020年4月18日土曜日

春の雷

春雷や天に一つの落し穴

突然大きな雷がひとつ鳴って、あれは天の落とし穴に落ちたに違いない。
しゅんらいや てんにひとつの おとしあな
季語:春雷(しゅんらい)
春に鳴る雷をいう。特に立春を過ぎてから初めてなる雷を初雷という。春の雷には積乱雲の起こす夏の雷の烈しさはない。

2020年4月15日水曜日

春光のリハビリ室

春光やリハビリ室の模様替え

リハビリ室が模様替えされて、広々と明るい雰囲気でした。
しゅんこうや りはびりしつの もようがえ
季語:春光(しゅんこう)
もともとは春の風光、春の景色をいったが、春の日の光としても用いられる。

2020年4月12日日曜日

春なのに竹の秋

寝返りも打てぬ身ひとつ竹の秋

 体位交換で右向きにしてもらうと窓から竹が見えます。「竹の秋」「竹の春」という季語を知りましたが、ややこしい。
ねがえりも うてぬみひとつ たけのあき
季語:竹の秋(たけのあき)
ふつうの樹木は秋に紅葉(黄葉)するが、竹は春に黄変する。これを、竹の秋という。筍に栄養分を費やすためである。逆に、秋には、筍が一人前の竹となり、若葉を茂らせる。これを竹の春という。

2020年4月8日水曜日

風光る屋上

屋上を行く車椅子風光る

外出禁止のため屋上に来てみたら、空は晴れ晴れ風はキラキラ、良い気分転換になりました。
おくじょうを ゆくくるまいす かぜひかる
季語:風光る(かぜひかる)
春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。

2020年4月5日日曜日

花吹雪ヴィヴァルディ

花吹雪ヴィヴァルディ四季の春が好き

花吹雪を見てヴィヴァルディ四季の春が聞こえた気がして、桜も好きなのだろう。
はなふぶき ゔぃゔぁるでぃしきの はるがすき
季語:花吹雪(はなふぶき)
桜の花が盛りを過ぎて散ること。花吹雪、桜吹雪といえば、吹雪のように花びらがいっせいに舞い散ること。

2020年4月1日水曜日

エイプリルフール

エイプリルフール体重計に乗せられる

「昨日体重を計り忘れたから」と体重計に乗せられて、今日はエイプリルフール。
えいぷりるふーる たいじゅうけいに のせられる
季語:エイプリルフール
四月一日のこの日、軽い嘘をついても許されるとされる。いつ、どこでエイプリルフールの習慣が始まったかは定かでない。