2021年5月20日木曜日

風薫ることも忘れておりにけり

風薫ることも忘れておりにけり

呼吸器では息が鼻を通らないので匂いが分からない。
かぜかおることも わすれて おりにけり
季語:風薫る(かぜかおる)
夏に吹きわたる風をほめたたえた季語であるが、新緑、若葉のころの風として使いたい季語でもある。語源は漢語の「薫風」で、それを訓読みして和語化したものである。

2 件のコメント:

  1. 「風薫る」と始まれば、爽やかな初夏の情景が詠まれるのかと思ったら、「ことも忘れておりにけり」と全く意外な展開でした。ずっと病室にいるからか?と思えば、呼吸器を付けているから、とのこと。そうなんだ!初めて知りました。

    返信削除
    返信
    1. 呼吸器は気管切開してつながっているので、鼻や口から呼吸していません。嗅覚は鼻から吸わないと働かないので、不快な臭いが分からないのはいいのですが、香しい匂いも分かりません。

      削除