2021年5月7日金曜日

ほろほろと空豆ほぐれ夕暮れて

ほろほろと空豆ほぐれ夕暮れて

柔らかく茹でられた空豆が舌の上でほろほろとほぐれて。
ほろほろと そらまめほぐれ ゆうぐれて
季語:空豆(そらまめ)
お多福の形をした薄緑の大きな豆。「そら豆はまことに青き味したり」(細見綾子)の句のとおり、初夏の訪れを感じさせる食べ物の一つ。莢が空に向かってつくためこの名がある。また、莢の形が蚕に似ていることから蚕豆という字をあてることもある。茹でたり、莢ごと焼いたりして食べる。

2 件のコメント:

  1. ほろほろと舌の上で空豆がほぐれる食感を自分も追体験すると同時に、暮れて行く空が見えました。ひとつひとつを丁寧に味わい、愛でている句だと思いました。自分は空豆をそうして味わいながら食べていないなぁ。家に居れば外がどうなっているか気にしていないなぁ、と思いました。

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    1. 普段は「きざみ食」なのでこの句は思いつきませんでしたが、この日は「五分菜食」だったので、空豆が舌の上でほろほろとほぐれる食感を楽しみました。

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