2021年10月6日水曜日

秋暁や麻酔の耳に母の声

秋暁や麻酔の耳に母の声

十六年前に生死の間をさまよった日。命をありがとう。
しゅうぎょうや ますいのみみに ははのこえ
季語:秋暁(しゅうぎょう)
秋の夜明け。日の出が遅くなり、空気が冷たく感じられ澄んでくる。秋の深まった感慨をひとしお誘う時間帯である。

2 件のコメント:

  1. 忘れられない日ですね。後日「その時は死にそうな気がした?」と聞いたら(立花隆の「臨死体験」を読んだので、そんなことを聞いたのだと思います)「そういう感じはしなかった」と答えてくれたのを覚えています。「母の声」本当に有難いものですね。

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    1. 意識が戻る前、痛みも苦しみもなく乳白色の世界の中、母の呼ぶ声だけが聞こえてきました。今になって思うとそれは臨死体験だったのかもしれません。母の呼ぶ声で戻ってこれた気がします。

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