2021年11月22日月曜日

まなうらにうかぶふるさと夕時雨

まなうらにうかぶふるさと夕時雨

雨の交差点を行き交う人々を見て、ふと思い出すふるさと。
まなうらに うかぶふるさと ゆうしぐれ
季語:夕時雨(ゆうしぐれ)
冬の初めの夕方、降ったかと思うと晴れ、また降りだし、短時間で目まぐるしく変わる通り雨。この雨が徐々に自然界の色を消して行く。

2 件のコメント:

  1. 広辞苑によると「まなうら」(現代短歌の歌語)かつて見た姿や情景が思い描かれる、目の奥。まぶたの裏。とのこと。ひらがなで書かれた上五中七から、ふるさとを思うデリケートな気持ちを感じられました。夕時雨との取り合わせが素晴らしいと思いました。いつの季節にも夕方の通り雨はあると思いますが、冬の季語なのですね。解説に「この雨が徐々に自然界の色を消して行く」とあるのが、また詩的だと思いました。

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    1. 交差点を行き交う人の流れを見ていて、仕事が終わって家に帰るんだろうなぁと思った時、ふるさとのことが思い浮かびました。冬の初めの雨はふと感傷的な気持ちになります。

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