2021年12月18日土曜日

白長須鯨潮噴き上げて晴朗なり

白長須鯨潮噴き上げて晴朗なり

冬晴の大海原に浮き上がるシロナガスクジラの大きさ。
しろながすくじら しおふきあげて せいろうなり
季語:鯨(くじら)
日本の海域を鯨は餌を追って回遊する。昔から捕獲、食用されてきた。特に冬季は活動が活発になる。潜水のあと潮を噴きあげる様は壮観である。

2 件のコメント:

  1. 昔は鯨は身近な存在でした。夏休みに肝油ドロップを食べたり、鯨肉の缶詰があったり、図鑑に捕鯨船の仕組みが載っていたり。この句から豪快な鯨の潮吹きと、晴天の大海原を想像出来ました。鯨は冬の季語なのですね。「鯨」の季語から想像した一句なのか、映像を見たのか、句が出来た背景も知りたいと思いました。

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    1. テレビ番組で見たシロナガスクジラの雄大な姿を詠みました。季語を何にしようか思っていたら、歳時記の冬の季語に「鯨」がありました。日本の近海に回遊してくるのが冬なんですね。そういえば捕鯨は冬の海の印象がありましたが、「捕鯨」も冬の季語でした。

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