2022年1月21日金曜日

送電の塔を連ねて山眠る

送電の塔を連ねて山眠る

屋上から見える山々には送電塔が連なっています。
そうでんの とうをつらねて やまねむる
季語:山眠る(やまねむる)
冬山を擬人化したもの。中国の山水画伯、郭煕の画論の次の言葉「冬山惨淡として眠るがごとく」が、この季語の原点。春は「山笑ふ」夏「山滴る」秋「山粧ふ」、季節に応じて使い分けのできる重宝な季語。

2 件のコメント:

  1. 「送電の塔」こちらでも当たり前に見えるものです。当たり前過ぎて俳句に詠もうという発想にはならない気がします。その「送電の塔」に着目したところに惹かれました。雄大な風景と共に、電力を使う人間社会の活動が、眠っているような山と対比されて感じられました。

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    1. 当たり前の景色が、当たり前に感じられないことがあります。同じ景色を見ても、入院中ときおり見ると、自分の心理状態が違っていることに気がつきます。送電塔が連なっていることを発見した気になります。

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