2023年11月10日金曜日

借り傘の慣れぬ重さや初時雨

借り傘の慣れぬ重さや初時雨

不意の雨に貸してもらった傘の重さと柄の持ち具合が気になって。
かりがさの なれぬおもさや はつしぐれ
季語:初時雨(はつしぐれ)
その年の冬の初めての時雨。冬になってしまったという気持ちが、この季語には込められている。

2 件のコメント:

  1. 昨日、内履きのスリッパが(あれ?自分のじゃない?)と思ったら左右逆でした。借りた傘では重さも柄の持ち具合も、使い慣れた傘に比べて違和感があったでしょうね。この「違和感」を題材にした目の付け所は素晴らしいと思いました。「借り傘」「初時雨」という言葉から、日常生活の中にある情緒が伝わって来ました。

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    1. 傘をさす力が弱くなってきた頃、出勤前に空を仰ぐと曇ってはいたものの雨は降らないだろうと、路地を出たところぽつりぽつりと落ちてきたかと思うとザーッと降り出して、すぐに止むだろうと濡れながら行くと傘を貸してくれる人が、断るわけにもいかずお借りしたものの重くて重くて、、、。

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