2024年4月20日土曜日

スプーンにすくう白粥昼霞

スプーンにすくう白粥昼霞

椀の白粥をスプーンにすくって食めば霞の中に白粥のほの甘く広がります。
すぷーんに すくうしらがゆ ひるがすみ
季語:昼霞(ひるがすみ)
春の山野に立ち込める水蒸気。万物の姿がほのぼのと薄れてのどかな春の景色となる。同じ現象を夜は「朧」とよぶ。

2 件のコメント:

  1. お粥は元気な時は物足りませんが、病気の時には滋養が体中に行き渡る感じがします。弘君は白米の方が・・・と思いながらも、白粥に感謝しながら味わっているのだろうと読みました。白粥の米粒が見えそうで見えない様子と、霞がかかった様子が重なって「昼霞」の季語が生きています。そして目の前の茶碗から、広々とした春の山野の風景に切り替わります。

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    1. 温かくほんのりと甘い白粥と、霞立つ風景が体の中で重なって春の昼ののどやかな時間となりました。時には白米が恋しくなりますが、お粥の柔らかく体に広がる感覚を楽しめるようになりました。

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