2024年5月31日金曜日

歯磨きの顔の間近に夕薄暑

歯磨きの顔の間近に夕薄暑

食後の歯磨きをしてくれる看護師さんが口の中を覗き込む顔の近さにドキドキ。
はみがきの かおのまぢかに ゆうはくしょ
季語:薄暑(はくしょ)
初夏の頃、やや汗ばむほどの暑さをいう。大正年間に定着した季語。夏のはじめの感覚的な季語である。

2 件のコメント:

  1. ちょっと羨ましい句ですね。まだ暑さが残る夕暮れ時、歯磨きをしてくれる人の顔が自分の顔の間近にある。きっと若い女性看護師さんなのだろうと想像しました。一見した時「夕薄暑が顔の間近に」と誤読しましたが、しっかり読むと二つの「の」を使って、説明する文字数を必要としそうな状況を、端的に表現していると感心しました。ただ作者の状況を知らない読者には、句だけでの理解は難しいかな?

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    1. 食事介助や口腔ケアの仕方は人それぞれですが、今日の夕食の介助は新入りの看護師さんでした。食事は何事もなく食べ終えで、問題の歯磨きです。前歯を磨き、奥歯を磨くため口を大きく開けると口の中を覗き込むように顔が間近に寄ってきます。女性の顔をこんなに間近に見ることはないのでドキドキ汗をかきました。

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