2024年10月30日水曜日

行く秋の薄日の道の水溜り

行く秋の薄日の道の水溜り

午前中に止んだ雨が残した水溜りに雲間から薄日が射した道を行く。
 ゆくあきの うすびのみちの みずたまり
季語:行く秋(ゆくあき)
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。移ろい行く季節を、旅人になぞらえて「行く」と形容するが、春と秋だけのもので、「行く夏」「行く冬」とはいわない。

2 件のコメント:

  1. 朝まで雨が降りました。すぐに快晴とはならず、薄い雲を通して日が射していました。車道の端は黒々と水溜まりが残っていました。病院の散歩道にも水溜まりが沢山残っていたことでしょう。ようやく秋らしい乾いた空気になりました。が季節はもう「行く秋」なのだなぁと、この句を読んで思いました。

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    1. このところ水曜日になると雨が降って、今日も朝から雨が降って、がっかりしていましたが、昼近くなると雨は上がり、雲の切れ間から青空も覗いてきました。十月最後の散歩は薄日が射す道の水溜りを避けつつ、もう秋も終わるような気になりました。

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