2024年11月14日木曜日

花芒ついのすみかは舗道脇

花芒ついのすみかは舗道脇

人知れず生まれ人知れず消えてゆく一瞬でも誰かの記憶に残れば良し。
 はなすすき ついのすみかは ほどうわき
季語:花芒(はなすすき)
「芒」という季語が葉、茎、花の全体像を指すのに対し、「尾花」は 芒の花だけをさす季語である。夏から秋にかけて二十センチから 三十センチほどの、黄金色で箒状の花穂をつける。花穂は熟すに したがって白っぽくなり、晩秋には白い毛の生えた種を風に飛ば す。動物の尾に似ているところから尾花といわれる。

2 件のコメント:

  1. 「舗道脇」もうちょっと良いところへ住みたかったという気がしました。芒で有名な箱根仙石原とか。しかし花芒はついのすみかを自分で選ぶことは出来ません。人間も同じですね。自由に動けはしますがいろいろな制約があって住みたいところへ住める訳ではありません。この句では「舗道脇」を、住めば都という感じで肯定的に捉えているようですね。説明を読むと、作者の目にとまり記憶に残ったことで、作者は花芒の人生を肯定したのですね。

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    1. 芒は種子を風に飛ばすのでどこで生まれるかは風まかせ、仙石原のように広大な場所の芒は一面芒原なので殆どは仙石原に新しい芒が生まれるのですね。風に飛ばされた種子中には、思いも寄らない場所に生まれる芒もあり、散歩の途中舗道の脇にひょろりと伸びた芒は生まれたからにはここて花咲かせようと頑張っているのです。

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