2025年5月7日水曜日

惜日や旬の筍食べそこね

惜日や旬の筍食べそこね

今年も筍を食べられそうもない。筍ご飯、筍の刺身、筍の荒布煮も。
 せきじつや しゅんのたけのこ たべそこね
季語:筍(たけのこ)
竹の新芽。土の中から顔を出し、すばらしい速さで伸び若竹となる。竹の生命力のかたまり。食用にもし煮物や筍飯など料理法もさまざま。

2 件のコメント:

  1. 食べることを生きがいとしている、弘君の気持ちが溢れた句です。限られた時期しか食べられないものであり、成長が早いその生命力を、自分の体に取り込みたいという願いも込められているのだと感じました。昔は当たり前に飽きるほど食べていた記憶もあります。「せきじつ」は手元の国語辞典には「昔日」しか載っていませんでした。筍の季節でありながら食べられなかった「日」を「惜しむ」という意味ですよね。

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    1. 「旬」は十日間なのだそうです。筍も十日経てば若竹になってしまう。そう言えば昔はご近所からお裾分けに筍が届いて、筍の料理が続いたものでした。筍飯、筍の刺身、土佐煮、若布煮、きんぴら等など、中でも好きだったのは、筍と荒布の煮物でした。「惜日」は惜春、春惜しむのように、過ぎ去った日を惜しむと言う意味で使いました。

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