2025年9月25日木曜日

秋燕や風紋刻む風の音

秋燕や風紋刻む風の音

帰ってゆく燕が去ったあとの浜辺には風紋を刻む風の音だけが。
 しゅうえんや ふうもんきざむ かぜのおと
季語:秋燕(しゅうえん)
春に渡って来た燕は秋に南方へ帰ってゆく。夏の間に雛をかえし、九月頃群れをなして帰ってゆくと、淋しさが残る。

2 件のコメント:

  1. 「秋燕」の季語を初めて知りました。秋に南方へ燕が帰ってしまい、淋しさが残る。浜辺には風紋を刻む風の音だけが。抒情が感じられる美しい句だと思いました。「風紋刻む風の音」が素晴らしい表現だと思います。浜岡砂丘を思い浮かべながら読みました。

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    1. 気持ちよさそうに飛び交っていたツバメたちがいなくなると、秋がやってきた嬉しさと寂しさを覚えます。相良の砂浜も昔は広々として風紋を見ることがあったなあと、少し感傷的になりました。

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