今落ちたばかりの一枚の柿紅葉の色の美しさは命を尽くした色。
ひとひらの いろをつくすや かきおちば
ひとひらの いろをつくすや かきおちば
季語:柿落葉(かきおちば)
霜が降るころになると、梢に残っていた柿紅葉も落葉する。地上 に落ちたそれらの中には思わず拾ってみたくなるほど美しいもの もある。色合いもさまざま、虫食い穴などもあって目を楽しませ てくれる。
霜が降るころになると、梢に残っていた柿紅葉も落葉する。地上 に落ちたそれらの中には思わず拾ってみたくなるほど美しいもの もある。色合いもさまざま、虫食い穴などもあって目を楽しませ てくれる。
柿落葉がたくさん落ちています。一枚の柿落葉に赤や黄や緑や茶色など、いろいろな色が含まれています。その色全てが渋い色調で、見るとわびさびの心が湧いて来ます。この句の「色」はカラーの意味だけでなく「色気」とも言えるのだと思いました。柿が柿として生きた、命の色気が一枚の柿落葉に宿っている。それは美しいものだと思いました。
返信削除家の庭に母が植えた柿の木がありました。初めて生った実を一口食べた母があまりの渋さに大慌て、その後は実は鳥に、母は柿紅葉に夢中になりましたが、干し柿を取り寄せて食べていました。母は亡くなりましたが、柿紅葉を見ると命を思います。
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