俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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NHK俳句入選
2020年7月29日水曜日
夏の霧:いつの間にか
一筋が全山となり夏の霧
谷筋に流れ込んできた霧が次第に広がり、いつの間にか山全体をすっかり覆い隠してしまいました。
ひとすじが ぜんざんとなり まつのきり
季語:夏の霧(なつのきり)
ただ「霧」といえば秋の季語だが、夏にも霧はよく発生する。特 に山地や海辺で出会うことが多い。また高原に広がる朝の霧は、 その日訪れる暑さを思わせないほどの涼しさをもたらす。
2020年7月26日日曜日
心太:すんなりと
すんなりとまとまる話ところてん
食事形態の変更の話が週一回月曜日の昼食で試してみる事でまとまりました。まだミキサー食ですが、夕食に出てきた心太の酢醤油とのどごしの良さ、うまかった~!
すんなりと まとまるはなし ところてん
季語:心太(ところてん)
天草を煮て寒天質を取り出し冷やし固めたものを心太突きで線状に突き出し、酢・醤油・蜜などで食べる。九十九パーセント水分のため、水の旨さが決め手。井戸水、山水で冷やした心太を暑い屋外で食べるのは夏の醍醐味のひとつ。
2020年7月23日木曜日
アロハシャツ:昼寝の夢にうつら
アロハシャツ目覚めてみればナース服
アロハシャツの人が行き来していたのは昼寝の夢の中、目覚めてみれば目の前には看護師さんが。
あろはしゃつ めざめてみれば なーすふく
季語:アロハシャツ(あろはしゃつ)
派手な図柄を染め抜いた開襟シャツ。南国ハワイの人たちが好んで身につけたもので、戦後、日本でも流行した。夏、海水浴場などでこれを着た人を多く見かける。
2020年7月22日水曜日
静岡県俳句文学賞:呼吸器と車椅子
「呼吸器と車椅子」
呼吸器も載せ初乗の車椅子
病院の鏡開の餅抜き椀
呼吸器の管の水抜く寒夜かな
腹話術めくマスクして話す人
日脚伸ぶ尻落ち着かぬ車椅子
呼吸器の気泡ぷくぷく春の水
春風やハンドルの無き車椅子
あおあおと散髪頭梅雨晴間
ふってわく人恋しさや梅雨深し
看護師の声ふいにして昼寝覚
真昼の静寂終戦の日の白球
レントゲンこれも被ばくか晩夏光
法師蝉坂にかかりし車椅子
目薬に口あけており秋うらら
どこまでが空どこまでも秋の蝶
呼吸器のつなぐ命の良夜かな
青空に風の筆なる秋の雲
散紅葉とめどなく散り積もれかし
大空に根を張るごとく冬木立
冬銀河指定難病113
第10回静岡県俳句文学賞に応募して、第3位の評価をいただきました。
2020年7月20日月曜日
梅雨明:まだかな~
深呼吸梅雨明を待つ深呼吸
なかなか明けない今年の梅雨ですが、これても例年どおりなのでしょうか。
しんこきゅう つゆあけをまつ しんこきゅうを
季語:梅雨明(つゆあけ)
梅雨が終ること。暦の上では入梅から三十日後とされる。梅雨前線が北上し、洋上に抜けると梅雨明けとなる。梅雨明け前は雷鳴を伴った豪雨となることも多く、その後は真青な夏空となる。
2020年7月16日木曜日
髪洗う:ベッドの上で仰向きで
髪洗う時も仰臥位うす日さす
毎週木曜日にベッドの上で頭を洗ってもらいます。曇り空から日が射してきました。
かみあらうときも ぎょうがい うすびさす
季語:髪洗う(かみあらう)
高温多湿の気候のため、夏は特に頻繁に髪を洗う。汗、埃、不快な臭いを落とせば心身ともに爽快になる。
2020年7月14日火曜日
万緑:吹き抜ける風
万緑の葉裏の白さ風走る
風に吹かれて翻った緑の葉の裏の白さが印象に残りました。
ばんりょくの はうらのしろさ かぜはしる
季語:万緑(ばんりょく)
夏の山野をおおう植物の一面の緑をいう。「茂」よりも広範囲な情景である。
2020年7月10日金曜日
暑気払ひ:ウイルスも豪雨も
暑気払ひウイルス払へ雨払へ
暑さは何とかしのげても、感染が収まらないコロナウイルスと予想もできない集中豪雨は。
しょきばらい ういるすはらえ あめはらえ
季語:暑気払ひ(しょきばらい)
暑さをしのぐために、薬や酒を飲むことをいう。また、その薬や酒をさす。体力、気力が落ちたとき、梅酒やぶどう酒など飲み、鋭気を養う。
2020年7月7日火曜日
七夕:銀河鉄道の夜
七夕や七番線の七号車
七時七分発、天の川行、切符は願い事を書いた短冊、願いが叶いますように。
たなばたや ななばんせんの ななごうしゃ
季語:七夕(たなばた)
旧暦七月七日の夜、またはその夜の行事。織姫と彦星が天の川を渡って年に一度合うことを許される夜である。地上では七夕竹に願い事を書いた短冊を飾り、この夜を祝う。
2020年7月5日日曜日
七月:梅雨の大雨
カレンダーの七月四日泥の跡
大雨のニュースで「泥水が壁のカレンダーまで来た!」どこでどんな災害が起こるかわかりません。
かれんだーの しちがつよっか どろのあと
季語:七月(しちがつ)
それぞれの地方によってことなるが、中旬頃までは梅雨の日が続く。梅雨が明けると本格的な極暑の月になる。
2020年7月2日木曜日
半夏生:飲み込みの検査
半夏生嚥下検査の昨日今日
食事の形態を変えられないかということで飲み込みの検査をしてもらいましたが、、、。
はんげしょう えんげけんさの きのうきょう
季語:半夏生(はんげしょう)
夏至から十一日目に当たる日、太陽暦では、七月二日頃となる。かつては田植の終期とされた。ドクダミ科の多年草半夏生草が生える頃なのでこの名があると言われる。
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