俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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俳句一覧
令和三年お花見
色紙
NHK俳句入選
2020年11月28日土曜日
北風:子供は風の子
北風を蹴とばして行くランドセル
子供の頃よく登下校の道を何か蹴とばしながら行く児がいました。ああ自分もそうだった。
きたかぜを けとばしてゆく らんどせる
季語:北風(きたかぜ)
冬。中国やシベリヤから吹いてくる乾燥した季節風。日本海の海水をふんだんに吸い上げて日本海側に大雪をもたらす。太平洋側は乾燥した冷たい風になる。
2020年11月27日金曜日
秋惜しむ:故郷の海
秋惜しむ寄せては返す波の音
YouTubeで波の音を聞きながら相良海岸を思い浮かべていました。
あきおしむ よせてはかえす なみのおと
季語:秋惜しむ(あきおしむ)
去り行く秋を惜しむこと。「行く秋」よりも主観のつよい言葉である。古来から「春惜しむ」と相対する詩情とされる。
2020年11月24日火曜日
冬めく:病院が多い街
冬めくや行けば病院また病院
眼科受診の行き帰り道沿いの病院、医院、クリニックばかりが目に付きました。
ふゆめくや ゆけばびょういん またびょういん
季語:冬めく(ふゆめく)
町のたたずまいや山野の眺めばかりでなく、雨や風、空気なども 冬らしくなること。人の何気ないしぐさなどにも冬の訪れを感じ ることがある。
2020年11月20日金曜日
暮早し:楽しみにしていたのに
暮早し今朝の話は取り消しに
日が短くなりました。今朝聞いた話を楽しみにしていたところ昼過ぎには取り消しになってしまいました。
くれはやし けさのはなしは とりけしに
季語:暮早し(くれはやし)
冬の日の短いことをいう。秋分以降、十一月、十二月と日暮は早くなり、冬至は最も日中の時間が短くなる。
2020年11月18日水曜日
小春日和:是好日
目覚め良き小春日和や是好日
久しぶりにスッキリと目覚めて穏やかな小春日和!なにか良いことありそうな。
めざめよき こはるびよりや これこうじつ
季語:小春日和(こはるびより)
陰暦十月の異称である。まだ本格的な冬とはならず暖かい日和が春先の陽気を思わせるが、春とは区別して「小春」という。冬囲いに精を出したり、越冬野菜を取り入れたり、大根や柿を吊るし干にしたり、本格的な冬に備えるころの日和である。
2020年11月17日火曜日
紅葉:今年の色付きは
紅葉を見にゆく電車見送りぬ
屋上から箱根登山鉄道の風祭駅が見えます。箱根に向けて電車が出てゆきます。紅葉が綺麗だろうな。
こうようを みにゆくでんしゃ みおくりぬ
季語:紅葉(こうよう)
落葉樹の葉が赤や黄色に色づき、野山の秋を飾る。紅葉といえば主に楓のことをいう。紅葉を愛でるという習慣は平安の頃の風流から始まったとされている。
2020年11月16日月曜日
秋の蝶:行きつ戻りつ
残る日を追いかけてをり秋の蝶
まだ残る夕日の中を、疲れたような、重そうな飛び方で、蝶が舞っていました。
のこるひを おいかけており あきのちょう
季語:秋の蝶(あきのちょう)
立秋を過ぎてから見かける蝶のこと。春や夏の蝶にから比べるといくらか弱々しい印象を受ける。冬が近なるとその数もめっき り少なくなる。
2020年11月7日土曜日
立冬:セピア色のパラフィン紙
立冬や古本の透くパラフィン紙
本棚にパラフィン紙がかけられた一冊がありました。大切にしていたのか一度も読まなかったのか不明です。
りっとうや ふるほんのすく ぱらふぃんし
季語:立冬(りっとう)
冬の最初の日。二十四節気の一つ。太陽暦の十一月八日頃。まだそれ程寒くはないが、冬の声を聞くと吹く風もこころなしか冷たく感じられる。
2020年11月5日木曜日
行く秋:うっかり見落とす注意書き
行く秋やあとから気づく注意書き
秋が夏を追って過ぎて行こうとしています。何か忘れているような気がして、何だったかなと思いながら。
ゆくあきや あとからきづく ちゅういがき
季語:行く秋(ゆくあき)
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。
2020年11月2日月曜日
冬隣:競りの鮪
冬隣競りの鮪の黒光り
テレビで鮪の競りを見ました。冬は鮪の旬!食べたいな~。
ふゆどなり せりのまぐろの くろびかり
季語:冬隣(ふゆどなり)
立冬を目前にして、冬がすぐそこまで来ていることを表す。四季それぞれに、「隣」の一字をつけて季題とした。「冬隣」は寒く厳しい季節に向って心構える感じがある。
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