2021年12月14日火曜日

黙々と行き交う肩の冬ざるる

黙々と行き交う肩の冬ざるる

この冬一番の寒さ、交差点を行き交うマスクの人の波。
もくもくと ゆきかうかたの ふゆざるる
季語:冬ざるる(ふゆざるる)
冬になり草木が枯れると共に海、山など見渡す限りの景色が荒れ果てた感じをいう。

2 件のコメント:

  1. 「黙々と行き交う肩」東京の繁華街の交差点を思い描きました。「冬ざれ」を調べたら「冬の荒れさびれた姿(広辞苑)」とありました。「冬ざるる」は肩が荒れさびれている。寒くて笑顔も会話もなく、黙々と職場へ急いでいる人々の様子でしょうか。「肩」を「冬ざるる」と表現することの是非ですね、と夏井先生の声が聞こえて来そうです。私は凄く良いと思いました。

    返信削除
    返信
    1. 言われてみればそうですね。テレビに映った渋谷のスクランブル交差点、マスクして黒っぽい色合いの服の人が寒そうに肩をすくめてゆく様子に、冬枯れの景色が思い浮かびました。

      削除