2025年4月18日金曜日

望郷の念つくねんと春惜しむ

望郷の念つくねんと春惜しむ

故郷を懐かしく思うとき、ぼんやりと春の終わりを惜しんでいる。
 ぼうきょうのねん つくねんと はるおしむ
季語:春惜しむ(はるおしむ)
過ぎゆく春を惜しむこと。春は秋と並んで過ごしやすく、自然のすがたも美しい。また物事のはじまりの季節であり、人との出会いや別れも多い。春を惜しむことは、人生において束の間のものである佳き時間や佳き交わりを惜しむ心につながる。

2 件のコメント:

  1. 帰省もままならない、入院中の作者の心情が溢れ出た句だと思いました。「つくねんと」普段使わない言葉なので調べました。『ひとりぼっちで何もせず、ぼんやりしているさま』短い五文字に作者の様子が端的に描写されていると思いました。

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    1. 最近目にした「つくねん」という言葉を「ぼんやり」の代わりに使って詠んでみました。情景はどちらも同じですが、心情は「つくねん」のほうが現せると思いました。まだまだ知らない言葉があるようです。

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