2025年6月5日木曜日

緑陰に仄かに見ゆる奉安殿

緑陰に仄かに見ゆる奉安殿

緑陰深く奉安殿が仄かに見える。戦前からの歴史の記憶の建屋。
 りょくいんに ほのかにみゆる ほうあんでん
季語:緑陰(りょくいん)
夏の日差しのもとのよく繁った木の陰をいう。日差しが強くなってくると緑陰の涼しさは何よりである。緑陰で読書をしたり昼寝をしたり、家族で食卓を囲んだりするのも楽しい。

2 件のコメント:

  1. 歴史ある国立病院ですから奉安殿があるのですね。原爆や空襲を体験した日本だからこそ、戦争の悲惨さと平和の尊さを世界中に発信し続けていかなければなりません。この句は戦争を伝える遺構が、身近なところにひっそりと残っていることを伝えています。実体験が無い世代でも、大人になったら歴史を知り、次の世代に伝えて行かなければならないという思いを強くしました。

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    1. 枇杷の木の側の木立の中に奉安殿があります。箱根病院の前身は昭和11年東京巣鴨にあった「傷兵院」が小田原市風祭に移転して年月を経て、傷兵院(傷痍軍人箱根療養所)は、戦後は「国立療養所箱根病院」 としてこんにちに至る歴史があります。箱根病院に来て知りました。

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