2025年7月13日日曜日

薄暮なる光を求め黒揚羽

薄暮なる光を求め黒揚羽

大きな黒揚羽が夕暮れ前の薄暮の光を求めるように舞っている。
 はくぼなる ひかりをもとめ くろあげは
季語:黒揚羽(くろあげは)
夏にみられる大型の蝶。キアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハなどの種類があり、いずれも羽の文様が美しい。春はやや小さめだが夏になると一回り大きくなる。

2 件のコメント:

  1. 「黒揚羽」が舞っているのを「薄暮なる光を求め」ていると感じた作者の感性が素晴らしいと思いました。夕暮れ前は寂しい感じで、そろそろ家に帰ろうと思う時間です。黒揚羽はどこかで休むのか、しかしまだ光を求めて飛び続けている。黒揚羽に自分を重ねているかのような句だと感じました。

    返信削除
    返信
    1. ようやく夕暮れが近づいてきた頃、大きな黒揚羽が舞ってきました。まだ残る光の中を、夕日が沈んだほうへ飛んでゆきます。沈んだ夕日を追いかけるのは、見果てぬ夢を探し続ける少年のような一途さを感じます。その一途さを自分も欲しいと思いました。

      削除