真夏の暑さがやってきた。蝉も次々と幹をよじ登っているだろう。
うつせみと なるきをきめて よじのぼる
季語:空蝉(うつせみ)
蝉のぬけ殻のこと。もともと「現し身」「現せ身」で、生身の人間をさしたが、のちに、「空せ身」空しいこの身、魂のぬけ殻という反対の意味に転じた。これが、「空蝉」蝉のぬけ殻のイメージと重なった。
季語:空蝉(うつせみ)
蝉のぬけ殻のこと。もともと「現し身」「現せ身」で、生身の人間をさしたが、のちに、「空せ身」空しいこの身、魂のぬけ殻という反対の意味に転じた。これが、「空蝉」蝉のぬけ殻のイメージと重なった。
「空蝉」から連想するのは忍者の「空蝉の術」です。説明に『反対の意味に転じた』とありますが、哲学的な匂いを感じる語です。句は自分を蝉に重ねて、その行動に意思を感じ取っています。最初は(本能的でたまたまの行動だろう)と思いましたが、何度か読む内に(そうかも知れない)と思えて来ました。
返信削除蝉は幼虫として数年から長いものは十数年地中で過ごし、成虫となるために木の上によじ登り羽化した後は子孫を残す短い命を燃やし尽くします。近年の猛暑は蝉にとって生きやすくなったのか聞いてみたいと思います。
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