2025年7月24日木曜日

公園は無人灼けた遊具の影

公園は無人灼けた遊具の影

余りの暑さに公園に来る人もなく日に灼けた遊具だけが並んでいる。
 こうえんはむじん やけたゆうぐのかげ
季語:灼く(やく)
真夏の太陽の直射熱に照りつけられて、熱く灼ける状態をいう。激しい暑さを視覚的に捉えた「炎ゆ」に対して「灼く」には火傷しそうな触覚がある。新興俳句の隆盛に伴う新しい季語。

2 件のコメント:

  1. 素晴らしい句だと思いました。炎天下の誰もいない公園に、触れない程熱くなった金属製遊具の影が黒々と伸びている。一読して光景が目に浮かびます。プレバトで立川志らくさんが読みそう、夏井先生に褒められそう、と思いました。

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    1. 「連日の猛暑で炎天の公園には人影が全くありません」と語るレポーターの周りには様々な遊具が並んでいる。その風景が目に焼き付いたようでした。テレビ画面越しでしたが暑さを感じました。その場面をそのまま十七文字にしました。

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