2025年11月22日土曜日

ビル街は枯山水めく冬茜

ビル街は枯山水めく冬茜

夕焼けてきたビル群のシルエットが茜色に染まり枯山水のよう。
びるがいは かれさんすいめく ふゆあかね
季語:冬茜(ふゆあかね)
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、「冬の夕焼」「春の夕焼」「秋の夕焼」と一年中季語としてある。冬の夕焼は、枯木立や建物のコントラストが美しく、束の間ではあるが印象深い。子季語に「寒夕焼」「寒茜」もあるが、冬の夕焼に比べると、より寒中にある感が強い。 

2 件のコメント:

  1. ビル街を枯山水に例えています。なるほど石の無機質とビル街に共通点があるように感じました。そして季語の「冬茜」。茜色に染まるビル街が枯山水めいているとの作者の視点、美しい風景が目に浮かびました。逆にビルのような石を使った近代的な枯山水があっても良いかも、と思いました。

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    1. ニュースの真相に映った東京のビル群が夕日を浴びてシルエットとなって枯山水のようです。借景は夕富士とくれば言うことはありません。冬になればこの時間はすっかり夜の帳に包まれて、この景は今だけの一期一会かもしれません。

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