2025年12月6日土曜日

漆黒の闇を照らすや月冴ゆる

漆黒の闇を照らすや月冴ゆる

今年最後の満月は見損ねてしまいましたが、想像するだけで美しい。
しっこくの やみをてらすや つきさゆる
季語:月冴ゆる(つきさゆる)
四季を通しての月ではあるが、冬の月といえば寒さによる心理的な要因もあってか荒涼とした寂寥感が伴う。雲が吹き払らわれた空のすさまじいまでの月の光には誰しもが心をゆすられる思いがあろう。

2 件のコメント:

  1. 日没が早くなり、夏ならまだ明るい時刻が暗くなります。そこへ牧之原台地の山の端から明るい大きな月が昇って来ました。冷たい風が吹く寒い日で、まさに「月冴ゆる」でした。この句はもう少し時間が経ってからの情景ですね。「漆黒の闇」ともなれば月も一段と輝を増し、底冷えのする寒さに寂寥感が身に染みることでしょう。

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    1. 楽しみにしていたコールドムームーンでしたが見ることはできませんでした。忘れていただけのことでしたが、悔しくて冬の満月を想像して詠んだ、見てきたような一句です。

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