2025年12月16日火曜日

長病みを一瞬に透く冬日かな

長病みを一瞬に透く冬日かな

冬の朝真正面から太陽が射し込んで体の底まで目覚めさせてくれます。
ながやみを いっしゅんにすく ふゆひかな
季語:冬日(ふゆひ)
冬の一日と冬の太陽の両方の意味で使われる。歳時記によっては「冬の日」「冬日」と別立てのものもある。冬は日照時間が短く、すぐに暮れてしまう。それだけに昼間の日差しをいっぱいに浴びたいという思いがこもる。雪の日の多い日本海側と乾燥した日の多い太平洋側とで、はこの季語のもつ印象はおのずと異なろう。

2025年12月15日月曜日

冬の灯にとろろ粥すする夕餉かな

冬の灯にとろろ粥すする夕餉かな

面会に来てくれてありがとう。とろろを美味しくいただきました。
ふゆのひに とろろがゆすする ゆうげかな
季語:冬の灯(ふゆのひ)
冬の夕暮とともにともされる灯のこと。日暮の早い町にともる灯は、淋しさとともに暖かな感じがある。

2025年12月14日日曜日

隙間風闇にもどかしき思ひかな

隙間風闇にもどかしき思ひかな

寒いのが苦手なのですが、出所がわからない隙間風が大の苦手です。
すきまかぜ やみにもどかしき おもいかな
季語:隙間風(すきまかぜ)
障子や戸の隙間から入ってくる冷たい風のこと。隙間に目張りをしてこれを防いだりする。身にしみる風である。

2025年12月13日土曜日

メールに開く俳句カレンダー師走かな

メールに開く俳句カレンダー師走かな

メールを開くと来年の俳句カレンダーでした!新しい一年楽しみです。
めーるにひらく はいくかれんだー しわすかな
季語:師走(しわす)
陰暦十二月の異称だが陽暦でも使われる。語源については諸説あるが、この月には師(僧)が仏事などで忙しく走り回ることから、というのが一般的であろう。

2025年12月12日金曜日

師走「熊」一筆に墨ほとばしる

師走「熊」一筆に墨ほとばしる

恒例の一年の世相を表す今年の漢字は「熊」、「米」は二番目でした。
しわす くまひとふでに すみほとぱしる
季語:師走(しわす)
陰暦十二月の異称だが陽暦でも使われる。語源については諸説あるが、この月には師(僧)が仏事などで忙しく走り回ることから、というのが一般的であろう。

2025年12月11日木曜日

空風の小腹を一つ日暮れかな

空風の小腹を一つ日暮れかな

からっ風に小腹が減ってポンと叩けばもう日が暮れて夕飯の時間です。
からかぜの こばらをひとつ ひぐれかな
季語:空風(からかぜ)
晴れた日に吹く北西の乾燥した季節風。ことに上州の空っ風は有名である。日本海側に雪を降らせて乾燥した風が、山脈をこえて関東平野に吹き荒れる。

2025年12月10日水曜日

漱石の猫のまなざし紅葉散る

漱石の猫のまなざし紅葉散る

紅葉も色褪せてきて散り始めています。日向ぼっこの猫に睨まれて。
そうせきの ねこのまなざし もみじちる
季語:紅葉散る(もみじちる)
美しく紅葉した葉も、冬の訪れとともに色褪せ、やがて冬の風に散っていく。水分が飛んで軽くなった葉は、北風に軽々と飛ばされる。散り敷いた紅葉に霜が降り、静かに冬は深まっていく。

2025年12月9日火曜日

手作りのカード希望のクリスマス

手作りのカード希望のクリスマス

看護実習生から手作りのクリスマスカードを贈られました。希望の光。
てづくりの かーどきぼうの くりすます
季語:クリスマス
十二月二十五日を基督の降誕祭と定める。基督教になじみの薄いわが国においても、クリスマスツリーを飾るなど、この時期、街はクリスマス一色になる。クリスマス商戦が盛んになるなど、巷が騒がしくなる。