2020年9月28日月曜日

秋冷:朝飯前のエコー検査

秋冷のエコー検査心霊写真めく

朝食前にお腹のエコー検査がありました。空き腹をさらしてグリグリと寒いやら痛いやら、黒い画面に白くモヤモヤとまるで心霊写真のよう。
しゅうれいの えこーけんさ しんれいしゃしんめく
季語:秋冷(しゅうれい)
秋も終わりに近づき、冬が迫ってくると肌に触れる物や空気をひんやりと感じることがある。この皮膚の感触が冷やか。人のものいいや態度にもいう。これにたいして、冬の季語「寒し」は体全体の感じをいう。

2020年9月25日金曜日

小鳥来る:この手にとまれ

小鳥来るせめてこの手にこの指に

窓の外に小鳥が舞ってきました。二三回舞って飛んでいってしまい、せめてもう少しそばで見ていたかった!思わず手が指が動いた、まだ力がある!
ことりくる せめてこのてに このゆびに
季語:小鳥来る(ことりくる)
秋、日本に渡って来る鳥や、山地から人里に降りてくる小鳥たちのことをいう。鶸・連雀・尉鶲・花鶏など。

2020年9月22日火曜日

曼珠沙華:鉄棒の鉄の手触り

鉄棒の鉄の手触り曼珠沙華

子供の時から鉄棒が全くの苦手でしたが、鉄棒を握った時の手触りは好きでした。その時咲いていた赤い花(曼珠沙華)の綺麗とは違う妙な印象と鉄棒の感触を思い出しました。鉄と曼珠沙華からは「血」を連想してしまいます。
てつぼうの てつのてざわり まんじゅしゃげ
季語:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
曼珠沙華は天界に咲く赤い花を表す梵語。秋、田畑の畦や土手に咲くヒガンバナ科の多年草で群生する。墓地の近辺にみられることも多いため彼岸の名がつく。毒があるといわれるが鱗茎には澱粉が多く食用にもなる。昔は飢饉に備えて植えられていたという説もある。

2020年9月19日土曜日

秋の夜:耳障りな耳鳴り

耳鳴りの鳴り止まぬまま秋の夜

昼間は紛れていた耳鳴りが夜になってまた気になりだした。虫の音なら風流でも耳鳴りは只々鬱陶しい!!
みみなりの なりやまぬまま あきのよる
季語:秋の夜(あきのよる)
夜が段々と長くなり、静かな感じがある。外は、月が昇り、虫が鳴いている。そのような夜には勉強などの様々な作業に集中できる。

2020年9月16日水曜日

秋風:母の思い出

秋風や母愛用の化粧水

母の色白はもともとだったのか化粧水の効果だったのか、母はお気に入りの化粧水の効果を信じていましたが、私は?その値段に驚いた思い出があります。
あきかぜや ははあいようの けしょうすい
季語:秋風(あきかぜ)
秋になって吹く風。立秋のころ吹く秋風は秋の訪れを知らせる風である。初秋には残暑をともなって吹き、しだいに爽やかになり、晩秋には冷気をともなって吹く。秋が五行説の金行にあたるので「金風」、また、秋の色が白にあたるので「白風」ともいう。

2020年9月13日日曜日

月:月を想う

降れば闇止めば雲間を渡る月

雨が降ったり止んだりして、降れば闇となり止めば月があらわれますが、雲の流れがはやく月が走馬灯のように見えて、思い出もまた蘇ります。
ふればやみ やめばくもまを わたるつき
季語:月(つき)
秋の月のこと。春の花、冬の雪とともに日本の四季を代表する。ただ月といえば秋の月をさすのは、秋から冬にかけて空が澄み、月が明るく大きく照りわたるからである。

2020年9月10日木曜日

さやけし:展示された作品

さやけしや廊下の壁に詩や絵画

今年はコロナ対策で風祭展が中止になり院内でミニ風祭展が行われました。どの作品も素晴らしく、爽やかな気分になりました。私は俳句を出しました。
さやけしや ろうかのかべに しやかいが
季語:さやけし(さやけし)
爽やかとは、もともとはさらりと乾いた秋風が吹くことをいう。次にその風に包まれるときの感じをいうようになり、さらに秋のここちよい気分をいうようになった。

2020年9月7日月曜日

秋の雨:どうしようもないこと

声の出ぬことの寂しさ秋の雨

台風の余波か雨が降ってきました。気管切開してから十五年経ちますが、時おり話ができないことの寂しさを覚えます。
こえのでぬ ことのさみしさ あきのあめ
季語:秋の雨(あきのあめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。

2020年9月4日金曜日

秋思:されど呼吸器は憂し

吸引の瓶いっぱいの秋思かな

人工呼吸器には加湿と吸引が欠かせませんが、加湿の加減で管に水が溜まったり痰が硬くなったり、吸引で痰が取り切れなかったりするとストレスもたまります。
きゅういんの びんいっぱいの しゅうしかな
季語:秋思(しゅうし)
秋になって、心に何かを感じたり思ったりをすることをいう。春は春愁といい、秋は秋思という。愁いに比べ、、思いは乾いた感じがある。

2020年9月1日火曜日

九月:歳を重ねればそれなりに

目はかすみ右耳とおく九月くる

九月になりました。年々不便なことは増えますが、大切なことは見逃さないように聞き逃さないようにしようと思います。
めはかすみ みぎみみとおく くがつくる
季語:九月(くがつ)
何より月を愛でる月である。朝夕はひんやりとはするものの、まだまだ残暑が厳しい。彼岸を過ぎれば秋は深まり、夜には虫の声も聞こえてくる。一方、台風が多い月で、日本各地に被害をもたらす。