うつくしき完全数や二月尽

うつくしき完全数や二月尽

映画の中で語られた完全数が頭に残りました。

うつくしき　かんぜんすうや　にがつじん
季語：二月尽（にがつじん）
二月の終わること。しだいに日が長くなり、寒さが緩んでくるころ。

春の夕仰天の酸っ！梅ソース

春の夕仰天の酸っ！梅ソース

夕食の「鳥三色巻き梅ソース」の梅ソースの酸っぱさ！

はるのゆう　ぎょうてんのすっ　うめそーす
季語：春の夕（はるのゆう）
単に夕焼けといえば夏季。暮れ遅い春の夕焼には春特有のおだやかな情緒がある。

大方は知らずにおりし春の雨

大方は知らずにおりし春の雨

久しぶりの雨、あっという間にやんでしまいました。

おおかたは　しらずにおりし　はるのあめ
季語：春の雨（はるのあめ）
春に降る雨の総称。雨には概して陰鬱なイメージがつきまといがちであるが、この季語には春ならではの明るく暖かな雰囲気がある。なお「三冊子」では陰暦正月から三月の初めに降るのを春の雨。それ以降は春雨と区別している。

病室に要らぬ目覚まし春眠し

病室に要らぬ目覚まし春眠し

突然目覚ましが鳴りだした！間違えてセットした？

びょうしつに　いらぬめざまし　はるねむし
季語：春眠し（はるねむし）
春の眠りをいう。長閑で暖かい春は寝心地よく夜が明けても、中々目が覚めない。

冴返る山火事になお強き風

冴返る山火事になお強き風

山火事の四日目、また北風になって冬に逆戻り。

さえかえる　やまかじになお　つよきかぜ
季語：冴返る（さえかえる）
春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくること。一度暖かさを経験しただけに、より冴え冴えとしたものを感じさせる。

春風の遠くにありし昭和かな

春風の遠くにありし昭和かな

穏やかな春の風に、なぜか昭和を感じました。

はるかぜの　とおくにありし　しょうわかな
季語：春風（はるかぜ）
春に吹く風をいう。草花やこの芽を育み、鳥のさえずるを誘う、暖かく穏やかな風である。

竹藪のさざめきうねる春の風

竹藪のさざめきうねる春の風

竹藪がさざめくようにまたうねるように揺れています。

たけやぶの　さざめきうねる　はるのかぜ
季語：春の風（はるのかぜ）
春に吹く風をいう。草花やこの芽を育み、鳥のさえずるを誘う、暖かく穏やかな風である。

とろーりとコーンポタージュ春の昼

とろーりとコーンポタージュ春の昼

久しぶりのコーンポタージュゆっくり味わいました。

とろーりと　こーんぽたーじゅ　はるのひる
季語：春の昼（はるのひる）
季春の真昼をいう。明るく暖かく閑かなものである。

風の音とは思えぬ風の二月かな

風の音とは思えぬ風の二月かな

突然なにかぶつかったような音、突風だったようです。

 俳句のよみがな
季語：二月（にがつ）
上旬に立春を迎えはしても、厳しい寒さの続く時節。冷たい空気の中、日ざしはすこしづつ春を感じさせるようになる。

好きなのはほうれん草の赤い茎

好きなのはほうれん草の赤い茎

ほうれん草の赤い部分は茎なのか？根なのか？

すきなのは　ほうれんそうの　あかいくき
季語：ほうれん草（ほうれんそう）
食卓にのぼる野菜として、広く親しまれている。晩秋に種を蒔き、二三月頃、花茎が立つ前に収穫する。栄養豊富で美味。世界中で食用されている。日本へは十六世紀に渡来。おひたしや和え物などにする。

春寒しロックした車の中にキー

春寒しロックした車の中にキー

不意に思い出したこと、昔よくやって慌てました。

はるさむし　ろっくした　くるまのなかにきー
季語：春寒し（はるさむし）
春が立ってからの寒さ。余寒と同じであるが、語感や情感のうえで微妙な違いがある。春寒は、余寒よりも春への思い入れが強い。

蜜蜂やワクチン接種始まりし

蜜蜂やワクチン接種始まりし

日本でもコロナワクチンの接種が始まりました。

みつばちや　わくちんせっしゅ　はじまりし
季語：蜜蜂（みつばち）
蜂はハチ目の昆虫の内、アリ以外の総称。ミツバチは女王蜂を中心に生活が営まれる。雌の働き蜂が蜜を集める間、女王蜂は卵を産み続ける。雄は女王蜂と交尾するためだけに存在する。

運休のプラットフォーム春の虹

運休のプラットフォーム春の虹

上下線ともで運休となったホームの先に見事な虹。

うんきゅうの　ぷらっとふぉーむ　はるのにじ
季語：春の虹（はるのにじ）
虹だけだと夏の季語だが、初虹となると春初めて立つ虹のこと。太陽の光が弱いころの虹であり、淡くはかない感じがある。

春水震う十年前の記憶

春水震う十年前の記憶

十年前の東日本大震災の余震と聞いて慌てました。

しゅんすいふるう　じゅうねんまえの　きおく
季語：春水（しゅんすい）
春の水というと温かくなめらかな印象がある。春になると、雪解けの水や雨で、川や池などの水かさが増す。水面は光り輝き、水音も高くなる。万物の命をはぐくむ水でもある。淡水に言い、海水には使わな

春光や吸飲みに透く澄まし汁

春光や吸飲みに透く澄まし汁

昼食の吸飲みに澄まし汁、窓に薄日がさしてきました。

しゅんこうや　すいのみにすく　すましじる
季語：春光（しゅんこう）
もともとは春の風光、春の景色をいったが、春の日の光としても用いられる。

屋上には早春の風飛行雲

屋上には早春の風飛行雲

お天気に誘われて来た屋上の冷たい風とひこうき雲。

おくじょうには　そうしゅんのかぜ　ひこうぐも
季語：早春（そうしゅん）
立春間もないころ。春とはいえ寒さの厳しい時季。しかし、川の流れや山々の様子などに春の気配、息吹を見出すのもこの頃。

菜の花忌一朶の雲を見ておりぬ

菜の花忌一朶の雲を見ておりぬ

菜の花忌であることを知りました。「坂の上の雲」を思い出します。

なのはなき　いちだのくもを　みておりぬ
季語：菜の花忌（なのはなき）
二月十二日、小説家、司馬遼太郎の忌日。没後翌年より記念行事を行なう。司馬遼太郎は、菜の花の黄色を愛した。「梟の城」で直木賞、「竜馬がゆく」「菜の花の沖」「街道をゆく」等話題作を発表。平成五年文化勲章を受賞。平成八年没、七十二才。

仁丹の匂い建国記念の日

仁丹の匂い建国記念の日

ふと思い出した仁丹の匂い。今日は仁丹の日だとか。

じんたんの　におい　けんこくきねんのひ
季語：建国記念の日（けんこくきねんのひ）
二月十一日。戦前は「紀元節」といった。明治五年に制定され、昭和二十三年に廃止された。昭和四十一年「建国記念の日」として復活。国民の祝日の一つに加えられた。

一昨日の下手な言い訳冴返る

一昨日の下手な言い訳冴返る

下手な言い訳をしても後からしっぺ返しが。

おとといの　へたないいわけ　さえかえる
季語：冴返る（さえかえる）
春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくること。一度暖かさを経験しただけに、より冴え冴えとしたものを感じさせる。

古草や慎ましやかな生き方を

古草や慎ましやかな生き方を

誰かが言ってた「生きてるだけで丸儲け」

ふるくさや　つつましやかな　いきかたを
季語：古草（ふるくさ）
枯れずに年を越した草で、今年萌え出た若草とくらべると緑も勢いが無い。雨が降ると、美しい緑によみがえることがある。これを駒返る草という。

春浅し練り梅のせて朝の粥

春浅し練り梅のせて朝の粥

朝食に出てきた練り梅をお粥にのせて早春の風味です

はるあさし　ねりうめのせて　あさのかゆ
季語：春浅し（はるあさし）
立春をすぎたのに、まだ春めいていない感じをいう。暖かいところでは梅が咲き、目白などが飛び交っているが、風も冷たく、時には厳寒のころの気温に戻ったりもする。

春浅し酸素濃度のやや低し

春浅し酸素濃度のやや低し

指先が冷えると酸素濃度計の反応が悪くなるようです。

はるあさし　さんそのうどの　ややひくし
季語：春浅し（はるあさし）
立春をすぎたのに、まだ春めいていない感じをいう。暖かいところでは梅が咲き、目白などが飛び交っているが、時には厳寒のころの気温に戻ったりもする。

朝寝して叱られることなくなりし

朝寝して叱られることなくなりし

朝寝し放題となると案外しなくなります。

あさねして　しかられること　なくなりし
季語：朝寝（あさね）
春は寝心地がよく、たとえ十分な睡眠をとっていても、いつまでもうつらうつらと温かい寝床にくるまっていたいもの。「春眠」から派生した言葉。春の駘蕩とした気分をあらわしている。

下萌や部屋移り来て早一年

下萌や部屋移り来て早一年

今の部屋に移って来て一年経ちました。

したもえや　へやうつりきて　はやいちねん
季語：下萌（したもえ）
早春、去年の枯草に隠れるように草の芽が生え出ること。下萌の「下」は「枯草の下」の意。下萌には、確かな春の訪れと厳しい冬を耐えた生命力が感じられる。

うたた寝の父と吾と猫春炬燵

うたた寝の父と吾と猫春炬燵

立春を過ぎても炬燵は気持ちよかったなぁ。

うたたねの　ちちとあとねこ　はるごたつ
季語：春炬燵（はるごたつ）
立春をすぎてもそのまま置いてある炬燵。立春後も寒さが続くので、名残り惜しくなかなかしまうことができない。

立春の窓に向けたる車椅子

立春の窓に向けたる車椅子

今日は立春、車椅子に乗ると気分が良い！

りっしゅんの　まどにむけたる　くるまいす
季語：立春（りっしゅん）
二十四節気の最初の節気で、二月四日ころ。節分の翌日になる。厳しい寒さはまだ続くが、温かくなるにつれて梅の花もほころぶころ。

節分や名前呼ばるる風呂の順

節分や名前呼ばるる風呂の順

節分も病院の入浴日は大忙し！

せつぶんや　なまえよばるる　ふろのじゅん
季語：節分（せつぶん）
本来は季節の変り目をいうが、今は立春の前日のみをいう。二月三日頃である。冬の最後の日であり、春を迎える行事でもある。

前髪を気にするしぐさ春隣

前髪を気にするしぐさ春隣

前髪が気になる様子、カットの仕方が気に入らない？

まえがみを　きにするしぐさ　はるとなり
季語：春隣（はるとなり）
晩冬には寒さが緩む日が多く、春の訪れを感じることが多くなる。春の隣は春が近いということ。