2022年10月31日月曜日

ハロウィンの楽しい夜であるはずが

ハロウィンの楽しい夜であるはずが

楽しければ何でもやるという人が多すぎるのか。
はろうぃんの たのしいよるで あるはずが
季語:ハロウィン(はろうぃん)
毎年10月31日に行われる、古代アイルランドに住んでいたケルト人が起源と考えられている祭りである。現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャをくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。

2022年10月30日日曜日

吊るさるる渋柿に日の燦燦と

吊るさるる渋柿に日の燦燦と

秋の日に照らされて渋柿よ甘~くな~れ。
つるさるる しぶがきに ひのさんさんと
季語:渋柿(しぶがき)
カキノキ科の落葉高木。東アジア温帯地方固有の植物で、果実を食用にする。かたい葉は光沢がある。雌雄同株。富有、御所、次郎柿などの甘柿は熟すると黄色が赤くなりそのまま食する。渋柿は、干し柿にすると甘くなる。青い実の渋柿からは、防水防腐に使われる「柿渋」がとれる。

2022年10月29日土曜日

復電を待つ二時間や秋日和

復電を待つ二時間や秋日和

年に一度の電源設備の点検整備で停電、待つ時間は長い。
ふくでんを まつにじかんや あきびより
季語:秋日和(あきびより)
秋のよく晴れた一日をいう。風もなくおだやかなので外で過ごすのも気持ちよい。空気が澄んでいるため視界も広がり、風景などもはっきりと見える。

2022年10月28日金曜日

接戦の日本シリーズ秋たけなわ

接戦の日本シリーズ秋たけなわ

日本シリーズは二勝二敗一分さてどちらが日本一に!?
せっせんの にっぽんしりーず あきたけなわ
季語:秋たけなわ(あきたけなわ)
行事・季節などが最も盛んになった時。

2022年10月27日木曜日

ハロウィンの話ばかりや秋惜しむ

ハロウィンの話ばかりや秋惜しむ

ハロウィンて何?などと思うのは私は浦島太郎か。
はろうぃんの はなしばかりや あきおしむ
季語:秋惜しむ(あきおしむ)
去り行く秋を惜しむこと。「行く秋」よりも主観のつよい言葉である。古来から「春惜しむ」と相対する詩情とされる。

2022年10月26日水曜日

行く秋の光と行けり車椅子

行く秋の光と行けり車椅子

冬めく秋晴の光で車椅子は季節とともに進みます。
ゆくあきの ひかりとゆけり くるまいす
季語:行く秋(ゆくあき)
過ぎさってゆく秋のこと。秋から冬へと移ろい行くさま。「行く春」と違って寂寥感に満ちており、秋を惜しむ気持ちが深く現れた季語である。移ろい行く季節を、旅人になぞらえて「行く」と形容するが、春と秋だけのもので、「行く夏」「行く冬」とはいわない。

2022年10月25日火曜日

霜降の目薬しみる朝かな

霜降の目薬しみる朝かな

今朝はやけに目薬が目にしみる。
そうこうの めぐすりしみる あしたかな
季語:霜降(そうこう)
霜降の節 二十四節気のひとつ(十月二十三日頃)。初めて霜が降る季節、としている。

2022年10月24日月曜日

カニューレの交換終わり冬隣

カニューレの交換終わり冬隣

カニューレの交換が終わった後の喉の痛みと違和感。
かにゅーれの こうかんおわり ふゆとなり
季語:冬隣(ふゆとなり)
立冬を目前にして、冬がすぐそこまで来ていることを表す。四季それぞれに、「隣」の一字をつけて季題とした。「冬隣」は寒く厳しい季節に向って心構える感じがある。

2022年10月23日日曜日

掌に母かえりくる星月夜

掌に母かえりくる星月夜

お見舞いの最後に握手した温もりと力強さを思い出します
 俳てのひらに ははかえりくる ほしづきよ
季語:星月夜(ほしづきよ)
月のない星明りにだけの夜空を言う。月が出ているように明るい星空である。

2022年10月22日土曜日

日陰りて木の葉降るたび秋深む

日陰りて木の葉降るたび秋深む

木の葉が舞い落ちるのを見ると秋は日に日に深まります。
ひかげりて このはふるたび あきふかむ
季語:秋深む(あきふかむ)
秋の深まるころ、季節としては晩秋(十月)、もの淋しさの漂うころのことをいうが、多分に心理的な言葉でもある。

2022年10月21日金曜日

朝寒の涙目拭いてもらいけり

朝寒の涙目拭いてもらいけり

朝起きると目がぼやけて目薬をさし目を拭いてもらいました。
あささむの なみだめふいて もらいけり
季語:朝寒(あささむ)
晩秋、朝のうちだけ、ひやりと寒さを感じる。その寒さは昼近くなると消えてしまう。「寒き朝」「今朝寒し」は冬である。

2022年10月20日木曜日

秋晴や久しぶりですハンバーグ

秋晴や久しぶりですハンバーグ

この秋一番の秋晴、お昼のメニューは久しぶりのハンバーグ!
あきばれや ひさしぶりです はんばーぐ
季語:秋晴(あきばれ)
晴れわたる秋の天気のこと。秋日和と同じことであるが、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。

2022年10月19日水曜日

それぞれの猫の居場所やそぞろ寒

それぞれの猫の居場所やそぞろ寒

曇り日の猫はそれぞれ居場所で離れ離れに佇んで居ます。
それぞれの ねこのいばしょや そぞろさむ
季語:そぞろ寒(そぞろさむ)
冷やかよりやや強く感ずる寒さ。「そぞろ」は「何となく」「わけもなく」の意味があり、体で感じる寒さというより、季節が移ろっていくさまを心に受け止め感ずる寒さ。

2022年10月18日火曜日

句会終え金木犀の香る道

句会終え金木犀の香る道

昔の話ですが、俳句会の帰り道に金木犀の香りがしてきました。
くかいおえ きんもくせいの かおるみち
季語:金木犀(きんもくせい)
金木犀は橙黄色の花。銀木犀は白色の花。九月、中秋のころに花をつける。花は小さいが香りは高く、庭木に広く用いられる。芳香は金木犀の方が強い。爽やかな風に漂う香りは、秋の深まりを知らせてくれる。

2022年10月17日月曜日

後出しのジャンケン秋の蛙鳴く

後出しのジャンケン秋の蛙鳴く

後出しジャンケンのような答弁に蛙も呆れかえる秋です。
あとだしの じゃんけん あきのかわずなく
季語:秋の蛙(あきのかわず)
繁殖期を終えると蛙の活動はめっきり鈍くなる。彼岸のころになると、蛙を見かけることも蛙の声を聞くこともまれになる。

2022年10月16日日曜日

笑いあう看護師ふたり秋ともし

笑いあう看護師ふたり秋ともし

何がそんなに可笑しいのかサイレンのような笑い声!
わらいあう かんごしふたり あきともし
季語:秋ともし(あきともし)
秋の夜に灯す明りのこと。長い夜を明りのもとで静かに味わい、語らい、書に親しむ。夜学や夜業のための明りでもある。

2022年10月15日土曜日

不意に出て止まるしゃっくりそぞろ寒

不意に出て止まるしゃっくりそぞろ寒

しゃっくりは何故出るのか止め方もわからなくて厄介です。
ふいにでて とまるしゃっくり そぞろさむ
季語:そぞろ寒(そぞろさむ)
冷やかよりやや強く感ずる寒さ。「そぞろ」は「何となく」「わけもなく」の意味があり、体で感じる寒さというより、季節が移ろっていくさまを心に受け止め感ずる寒さ。

2022年10月14日金曜日

刈田行くディーゼルカーの特等席

刈田行くディーゼルカーの特等席

今は廃線となった故郷の軽便鉄道の風景を思い出しました。
かりたゆく でぃーぜるかーの とくとうせき
季語:刈田(かりた)
稲を刈り取ったあとの田。畦では稲が干され、籾殻の袋が詰まれていたりする。収穫を終えたあとののんびりした田園風景でもある。

2022年10月13日木曜日

秋雨を一閃逆転ホームラン

秋雨を一閃逆転ホームラン

秋雨の中をレフトスタンドへ飛び込む逆転ホームラン。   
あきさめを いっせんぎゃくてん ほーむらん
季語:秋雨(あきさめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。

2022年10月12日水曜日

猫の身の変わりやすさよ秋曇

猫の身の変わりやすさよ秋曇

雨が止んで散歩に出たのに猫一匹顔を出さないから帰ろう。
ねこのみの かわりやすさよ あきぐもり
季語:秋曇(あきぐもり)
秋の曇り空のこと。「春に三日の晴れなし」というが、秋の天気も変わりやすく、晴れ日と曇りの日が短い周期で入れ替わる。

2022年10月11日火曜日

イソジンは昭和の匂い寒露かな

イソジンは昭和の匂い寒露かな

歯肉炎のため食後にイソジンうがいをすると懐かしい味が。
いそじんは しょうわのにおい かんろかな
季語:寒露(かんろ)
二十四節気のひとつ(十月八日頃)。白露が露のはじまりであるのに対し、霜降(二十四節気のひとつ、)を控えた寒さに、露が凍った状態。かつて、霜は露が凍ったものと考えられていた。

2022年10月10日月曜日

ベイスターズ一点差負け秋夕焼

ベイスターズ一点差負け秋夕焼

九回裏一点差一死満塁!ダズルプレーでゲームセットとは残念!
べいすたーず いってんさまけ あきゆやけ
季語:秋夕焼(あきゆやけ)
ただ「夕焼」と言えば夏の季語である。秋の夕焼は夏の夕焼の強烈な色、暑さとは違い、どこか寂しさを伴なうものである。

2022年10月9日日曜日

カーテンを開ければ霧の漂える

カーテンを開ければ霧の漂える

晴れそうで晴れない日が続いて今朝も霧が白く漂っています。
かーてんを あければきりの ただよえる
季語:霧(きり)
秋、細かな水の粒子が白い煙のように立ち込める現象。同じ現象は秋ばかりではなく春にも起こるが、これは霞(春の季語)と呼ぶ。遠くのどかににたなびく「霞」に対して、「霧」は冷やかに立ちこめる。

2022年10月8日土曜日

聞いてくれ無言の声を秋の暮

聞いてくれ無言の声を秋の暮

声が出ないことが寂しくなることが時々ある秋です。
きいてくれ むごんのこえを あきのくれ
季語:秋の暮(あきのくれ)
秋の一日の夕暮れという意味と、秋という季節の終わりという意味がある。古来より二つの意味で使われてきたが、二つの意味が相互に響きあう場合も少なくない。「もののあはれ」「寂しさ」象徴する季語。

2022年10月7日金曜日

暖房や乾ききったる喉の管

暖房や乾ききったる喉の管

昨夜から暖房が効いて喉の管が乾いて痰が固くなって!(汗)!
だんぼうや かわききったる のどのくだ
季語:暖房(だんぼう)
冬の寒い日、器具を使って部屋を暖めること。今日ではスチーム ヒーター、石油ストーブ、ガスストーブ、電気ストーブとさまざ まな暖房器具が出回っている。

2022年10月6日木曜日

旧館の赤屋根の映ゆ秋の雨

旧館の赤屋根の映ゆ秋の雨

療育棟二階から見た旧館の赤屋根が雨に濡れて鮮やかでした。
きゅうかんの あかやねのはゆ あきのあめ
季語:秋の雨(あきのあめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。

2022年10月5日水曜日

霧雨の渡り廊下を急ぎ行く

霧雨の渡り廊下を急ぎ行く

雨で散歩に出られなかったので渡り廊下を通って療育棟へ。
きりさめの わたりろうかを いそぎゆく
季語:霧雨(きりさめ)
霧のような細かい雨。水滴の直径0.5ミリ未満をいい、低い層雲から降る。糠雨(ぬかあめ)。小糠雨。

2022年10月4日火曜日

朝寒やJ-ALERTのアナウンス

朝寒やJ-ALERTのアナウンス

俳朝のニュースが突然J-ALERTの画面に変わって?!
あさざむや じぇいあらーとの あなうんす
季語:朝寒(あさざむ)
晩秋、朝のうちだけ、ひやりと寒さを感じる。その寒さは昼近くなると消えてしまう。「寒き朝」「今朝寒し」は冬である。

2022年10月3日月曜日

もう十月どうするどうもこうもなし

もう十月どうするどうもこうもなし

もう十月どうする?と言われても、どうもこうもありません。
もうじゅうがつ どうする どうもこうもなし
季語:十月(じゅうがつ)
暑くもなく寒くもなく過ごしやすい月である。天候は変わりやすいが、晴れれば空気が澄んで気持ちよい。紅葉狩りや運動会などが盛んに行われる月である。

2022年10月2日日曜日

ホラー映画途中で消した夜長かな

ホラー映画途中で消した夜長かな

何気なく見ていた映画がホラーと気づいて消して寝たものの…。
ほらーえいが とちゅうでけした よながかな
季語:夜長(よなが)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。

2022年10月1日土曜日

国体の開会式や天高し

国体の開会式や天高し

国体の開会式が始まった競技場の空は天まで青空が続いています。
こくたいの かいかいしきや てんたかし
季語:天高し(てんたかし)
秋になると、大気が澄むので空が高くなったような感じがする。これが「秋高し」だが、「天高し」の方が一般的。