2023年4月30日日曜日

蒸し蒸しとつくづく暑く四月尽く

蒸し蒸しとつくづく暑く四月尽く

湿度が高く気温より暑く感じる一日でした。
むしむしと つくづくあつく しがつつく
季語:四月尽く(しがつつく)
陰暦三月(弥生)が尽きること。陰暦では一月から三月が春であるため、三月は春の最後の月。春が終わるという感慨や、行く春を惜しむ気持ちが込められる。陽暦では三月は春の終わりではないので、惜春の思いはない。

2023年4月29日土曜日

昭和平成いまや令和よ昭和の日

昭和平成いまや令和よ昭和の日

世の中はゴールデンウイーク令和はどんな時代になるのか。
しょうわへいせい いまやれいわよ しょうわのひ
季語:昭和の日(しょうわのひ)
国民の祝日の一。4月29日。激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日。平成17年(2005)に制定され、平成19年(2007)から施行された。昭和天皇誕生日にあたる。

2023年4月28日金曜日

病窓に双子のような春の山

病窓に双子のような春の山

穏やかに日を浴びて双子のような春の山が並んでいます。
びょうそうに ふたごのような はるのやま
季語:春の山(はるのやま)
春の山は動植物の生気に満ちている。暖かな日の光を浴びて草木は芽吹、鳥獣は恋に余念がない。

2023年4月27日木曜日

うららかやティッシュ一枚とればでる

うららかやティッシュ一枚とればでる

ティッシュペーパーは便利なもの春の日のような柔らかさ。
うららかや てぃっしゅいちまい とればでる
季語:麗か(うららか)
春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさまをいう。

2023年4月26日水曜日

濡れながら歩いてみたい若葉雨

濡れながら歩いてみたい若葉雨

雨で散歩が出来ず雨に光る若葉の瑞々しさを眺めました。
ぬれながら あるいてみたい わかばあめ
季語:若葉雨(わかばあめ)
おもに落葉樹の新葉のこと。やわらかく瑞々しい。若葉をもれくる日ざし、若葉が風にそよぐ姿、若葉が雨に濡れるさまなどいずれも美しい。

2023年4月25日火曜日

曇り日を燕一閃天空へ

曇り日を燕一閃天空へ

薄曇りの窓を燕が一瞬のうちに横切って急上昇して空へ!
くもりびを つばめいっせん てんくうへ
季語:燕(つばめ)
燕は春半ば、南方から渡ってきて、人家の軒などに巣を作り雛を育てる。初燕をみれば春たけなわも近い。

2023年4月24日月曜日

満腹のうつらうつらと春の昼

満腹のうつらうつらと春の昼

今日のお昼はハンバーグでお腹いっぱいごちそうさまでした。
まんぷくの うつらうつらと はるのひる
季語:春の昼(はるのひる)
春の真昼をいう。明るく暖かく閑かなものである。

2023年4月23日日曜日

永き日の袋小路の迷路かな

永き日の袋小路の迷路かな

迷路遊びの二つ目の迷路の袋小路を行ったり来たり。
ながきひの ふくろこうじの めいろかな
季語:永き日(ながきひ)
春になり、昼の時間が伸びて来ることをいう。実際は夏のほうが春より日が長いが、心理的には冬に比べて、春は日が長く感じられる。

2023年4月22日土曜日

覚めかけて朝寝の夢を惜しみけり

覚めかけて朝寝の夢を惜しみけり

たまに見る朝寝の夢、珍しく楽しい夢と思った途端に覚めて。
さめかけて あさねのゆめを おしみけり
季語:朝寝(あさね)
春は寝心地がよく、たとえ十分な睡眠をとっていても、いつまでもうつらうつらと温かい寝床にくるまっていたいもの。猛浩然の「春眠暁を覚えず」を出典とする。「春眠」から派生した言葉。春の駘蕩とした気分をあらわしている。

2023年4月21日金曜日

夏めくや七十七夜川根茶の日

夏めくや七十七夜川根茶の日

気温がぐんぐん上がり真夏日のところあったようです。
なつめくや しちじゅうしちや かわねちゃのひ
季語:夏めく(なつめく)
春の花々が終わって緑の世界にかわり、初夏の花々が咲き始め、あたりは夏の景色に近くなった様子である。生活面も夏らしい感じに変る。
川根茶の日は「立春」から数えて「七十七夜」となることの多い4月21日を記念日とした。日本屈指の銘茶である静岡県の「川根茶」を多くの人に知ってもらうことが目的。

2023年4月20日木曜日

春の暮メール送れず受けとれず

春の暮メール送れず受けとれず

メールソフトの不具合で送受信が出来ないまま夕暮れに。
はるのくれ めーるおくれず うけとれず
季語:春の暮(はるのくれ)
春の季節の終わりという意味と、春の一日の夕暮れどきというふた通りの意味がある。古くは前者の意味で使われることが多かったが、今日では春の夕暮で使われることが多い。

2023年4月19日水曜日

夏近し車椅子押す力かな

夏近し車椅子押す力かな

今日からの新しいリハビリの先生にご挨拶の一句を。
なつちかし くるまいすおす ちからかな
季語:夏近し(なつちかし)
春もまもなく終わろうという頃、空の色や日差しの強さ、木々の盛んな様子などに夏が近いことを実感する。躍動的な夏が近づいてくることへの期待感。厳しい暑さが到来することへの覚悟。「夏隣」ともいう。

2023年4月18日火曜日

行く先はいつも気ままや春の風

行く先はいつも気ままや春の風

草や木は風に揺られて気持ち良さそうです。
ゆくさきは いつもきままや はるのかぜ
季語:春の風(はるのかぜ)
春に吹く風をいう。草花やこの芽を育み、鳥のさえずるを誘う、暖かく穏やかな風である。

2023年4月17日月曜日

海原を響いてきたり春の

海原を響いてきたり春の雷

春の天気は変わりやすくて穏やかな日は続きません。
うなばらを ひびいてきたり はるのらい
季語:春の雷(はるのらい)
春に鳴る雷をいう。特に立春を過ぎてから初めてなる雷を初雷という。春の雷には積乱雲の起こす夏の雷の烈しさはない。

2023年4月16日日曜日

物騒な世の中となる春

物騒な世の中となる春の暮

ニュースでは強盗や殺人事件が毎日のように流れます。
ぶっそうな よのなかとなる はるのくれ
季語:春の暮(はるのくれ)
春の季節の終わりという意味と、春の一日の夕暮れどきというふた通りの意味がある。古くは前者の意味で使われることが多かったが、今日では春の夕暮で使われることが多い。

2023年4月15日土曜日

花は葉にふと思ふ母の悲しみ

花は葉にふと思ふ母の悲しみ

いつも明るく元気だった母にも悲しみはあったことだろう。
はなははに ふとおもう ははのかなしみ
季語:花は葉に(はなははに)
初夏、花が散って若葉となったころの桜をいう。花が散って葉桜になってしまったという惜しむ思いと、桜若葉の美しさを愛でる思いが交錯する季語である。【子季語】の「花は葉に」は、葉桜を眺めながらも散り果てた花を忍ぶ思いがある。

2023年4月14日金曜日

丸刈りのくりくりあたま山笑ふ

丸刈りのくりくりあたま山笑ふ

散髪はバリカンで丸刈り、4ヶ月ぶりの清々しさです。
まるがりの くりくりあたま やまわらう
季語:山笑ふ(やまわらう)
草木が芽吹き、花が咲き鳥のさえずる春の山を擬人化して「山笑ふ」といった。中国北宋の画家郭煕の「郭煕画譜」による季語である。夏の山の「山滴る」、秋の山の「山装ふ」、冬の山「山眠る」に対応する季語である。

2023年4月13日木曜日

レーダーから消えるミサイル黄砂ふる

レーダーから消えるミサイル黄砂ふる

Jアラートに驚かされた朝、黄砂は今日も降るようです。
れーだーから きえるみさいる こうさふる
季語:黄砂(こうさ)
春、空から砂塵が降ること。中国大陸の黄河流域の砂や土が春風に舞い上がり、海を越えて日本列島に降りしきる。多いときには遠くが黄色く霞んで見え、地上が黄色に染まることもある。

2023年4月12日水曜日

御衣黄の色うつりゆく春惜しむ

御衣黄の色うつりゆく春惜しむ

御衣黄桜が咲きましたが早くも盛りは過ぎようとしています。
ぎょいこうの いろうつりゆく はるおしむ
季語:春惜しむ(はるおしむ)
過ぎゆく春を惜しむこと。春は秋と並んで過ごしやすく、自然のすがたも美しい。また物事のはじまりの季節であり、人との出会いや別れも多い。春を惜しむことは、人生において束の間のものである佳き時間や佳き交わりを惜しむ心につながる。

2023年4月11日火曜日

春暑し風呂を上がれば昼ごはん

春暑し風呂を上がれば昼ごはん

いつもは午後の入浴が午前になりすぐ昼食になりました。
はるあつし ふろをあがれば ひるごはん
季語:春暑し(はるあつし)
仲春或いは晩春の季節の移り行く時、好天に恵まれたりして、気温がぐんと上がり、時には汗ばむほどの暑さを覚える。夏の耐え難い暑さとは違う。

2023年4月10日月曜日

海風に煽られて散る竹落葉

海風に煽られて散る竹落葉

強い海風に煽られて早くも竹の葉が舞ってきます。
うみかぜに あおられてちる たけおちば
季語:竹落葉(たけおちば)
竹の落葉。竹は若竹の伸びるころ、新しい葉を出し、黄ばんだ古い葉を落とす。これが「竹落葉」で、掃いても掃いてもきりがないほど降ってくる。落葉というと冬の季語であるが竹落葉は夏の季語となる。

2023年4月9日日曜日

うららかな散歩日和のうらめしき

うららかな散歩日和のうらめしき

晴れて風もなく散歩には最高の天気なのに寝ているだけ。
うららかな さんぽびよりの うらめしき
季語:麗か(うららか)
春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさまをいう。

2023年4月8日土曜日

暗算は今でも苦手春疾風

暗算は今でも苦手春疾風

昔か苦手なものに暗算と強風、テレビでは春疾風の映像が!
あんざんは いまでもにがて はるはやて
季語:春疾風(はるはやて)
春の烈風のこと。冬の西高東低の気圧配置がくずれ、低気圧が東海上に抜けるにともなって荒れた天気となり、ときには嵐となる。

2023年4月7日金曜日

夕霞テールライトの滲む赤

夕霞テールライトの滲む赤

退勤の車のテールライトが赤く滲んで帰ってゆきます。
ゆうがすみ てーるらいとの にじむあか
季語:夕霞(ゆうがすみ)
春の山野に立ち込める水蒸気。万物の姿がほのぼのと薄れてのどかな春の景色となる。同じ現象を夜は「朧」とよぶ。

2023年4月6日木曜日

仰向いて目薬二滴鳥雲に

仰向いて目薬二滴鳥雲に

目薬をさして潤った目に小さくなってゆく鳥の影。
あおむいて めぐすりにてき とりくもに
季語:鳥雲に(とりくもに)
春に北方に帰る渡り鳥が、雲間はるかに見えなくなること。

2023年4月5日水曜日

吾に無き動体視力初燕

吾に無き動体視力初燕

窓の外を一瞬なにか飛んで何だろうと目を凝らすと燕か?!
われになき どうたいしりょく はつつばめ
季語:初燕(はつつばめ)
燕は春半ば、南方から渡ってきて、人家の軒などに巣を作り雛を育てる。初燕をみれば春たけなわも近い。

2023年4月4日火曜日

新しきカーテンの色風光る

新しきカーテンの色風光る

取替たカーテンは部屋は桜色に風呂場は水色になりました。
あたらしき かーてんのいろ かぜひかる
季語:風光る(かぜひかる)
春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。

2023年4月3日月曜日

ふらここや命短しとは思わずに

ふらここや命短しとは思わずに

亡くなった坂本龍一さんの言葉に映画「生きる」の主人公がブランコを漕ぎながら「命短し恋せよ乙女…」と唄うシーンを思いました
ふらここや いのちみじかしとは おもわずに
季語:ふらここ(ふらここ)
ぶらんこのこと。上方に渡した棒や梁から二本のロープをたらして台座を吊った遊具。台座に乗り、足を前後させたり伸縮させたりしてこぐと大きく揺れる。寒い間はかえりみられることもないが、暖かくなるにしたがって、子供たちを誘う。

2023年4月2日日曜日

花曇り年度替わりの忙しなき

花曇り年度替わりの忙しなき

年度替わりの時期で異動や退職で人手が減って忙しそう。
はなぐもり ねんどがわりの せわしなき
季語:花曇り(はなぐもり)
桜が咲く頃の曇り空を言う。雲が低く垂れ込めるほどではなく、比較的明るい曇り空である。太陽に暈がかかることもある。「養花天」は雲が花を養うという発想から生まれた言葉。

2023年4月1日土曜日

なりすましメールばかりや四月馬鹿

なりすましメールばかりや四月馬鹿

嘘では済まされないなりすましメールが多くて困ります。
なりすまし めーるばかりや しがつばか
季語:四月馬鹿(しがつばか)
四月一日のこの日、軽い嘘をついても許されるとされる。いつ、どこでエイプリルフールの習慣が始まったかは定かでない。