2023年6月30日金曜日

六月や降るだけ降ってまだ降るか

六月や降るだけ降ってまだ降るか

梅雨とはいえ梅雨前線と線状降水帯の豪雨は凄まじく。
ろくがつや ふるだけふって まだふるか
季語:六月(ろくがつ)
六月と言えば、ほぼ梅雨の時期に当たる。じめじめしていやな季節である一方、稲作には貴重な水をもたらしてくれる。山々は緑におおわれ、夜は蛍が飛び、紫陽花や菖蒲などが花開く月でもある。

2023年6月29日木曜日

昼の食介看護師の手の涼し

昼の食介看護師の手の涼し

蒸し暑い昼も優しい食事介助で美味しくいただきました。
ひるのしょっかい かんごしのての すずし
季語:涼し(すずし)
夏の暑さに思いがけず覚える涼しさは格別である。流水や木陰、雨や風を身に受けて安堵する涼もあれば、音感や視覚で感受する涼味もある。朝、夕、晩、夜、宵に涼を添え季語をなす。秋の涼は新涼、初涼といい区別する。

2023年6月28日水曜日

梅雨晴や火災報知機点検中

梅雨晴や火災報知機点検中

院内の火災報知機の点検放送「火災発生!」にドキッ!
つゆばれや かさいほうちき てんけんちゅう
季語:梅雨晴(つゆばれ)
梅雨の最中にふと晴天がのぞくこと。洗濯物を干したり、梅干を並べたりと梅雨の最中の貴重な日差しであり、気持ちの良いものである。

2023年6月27日火曜日

風呂の日のフル回転や扇風機

風呂の日のフル回転や扇風機

風呂の日は風呂場の前の廊下に置かれた扇風機もフル回転。
ふろのひの ふるかいてんや せんぷうき
季語:扇風機(せんぷうき)
電動機の軸に数枚の羽根をつけ、その回転によって風を起こす器具。夏場に涼をとるためのもの。かつては大型のものを天井の中央からぶら下げるように取りつけたこともあったが、エアコンの普及とともに少なくなった。

2023年6月26日月曜日

夕空を塗りつぶしくる梅雨の雲

夕空を塗りつぶしくる梅雨の雲

ほんのりと染まり始めた空が厚い雲に覆われてきます。
ゆうぞらを ぬりつぶしくる つゆのくも
季語:梅雨の雲(つゆのくも)
梅雨どきの曇り空をいう。重い雲で覆われたどんよりとした空である。

2023年6月25日日曜日

井戸深しトンネル長し梅雨最中

井戸深しトンネル長し梅雨最中

井戸の底のような長いトンネルのような梅雨真っ只中です。
いどふかし とんねるながし つゆさなか
季語:梅雨最中(つゆさなか)
梅雨の中間あたり・梅雨のたけなわ期をいう。


2023年6月24日土曜日

晴れもせぬ降りもせぬ空蒸し暑し

晴れもせぬ降りもせぬ空蒸し暑し

梅雨前線の雲が空を覆って風もない蒸し暑さ。
はれもせぬ ふりもせぬそら むしあつし
季語:蒸し暑し(むしあつし)
北太平洋高気圧から吹き出す風が高温と湿気をももたらし、日本列島の夏季はたびたび耐え難い蒸し暑さに見舞われる。しかしこの暑さなくして秋の実りも有り得ず、恵みの暑さでもある。

2023年6月23日金曜日

うまそうにパンダが食べる梅雨の竹

うまそうにパンダが食べる梅雨の竹

梅雨空で食欲がないなぁ、双子パンダが食べる竹が美味そう。
うまそうに ぱんだがたべる つゆのたけ
季語:梅雨(つゆ)
六月ごろ、ひと月にわたって降りつづく長雨。さみだれのこと。ちょうど梅の実の熟れるころなので梅雨ともいう。梅雨の季節をさすこともある。

2023年6月22日木曜日

寝不足の夜を残して夏至は過ぐ

寝不足の夜を残して夏至は過ぐ

一年で最も短い夜を眠れずに過ぎた朝は白夜のような梅雨空。
ねぶそくの よるをのこして げしはすぐ
季語:夏至(げし)
二十四節気の一つ。この日北半球では、太陽は最も高いところに あって一年中で昼が一番長い。だが、実際には梅雨のさ中である ために、からりとした晴天に恵まれることはあまりない。

2023年6月21日水曜日

あぢさゐや哀れ摘まれて活けられて

あぢさゐや哀れ摘まれて活けられて

綺麗な紫陽花が花瓶に活けられていました。ふと感じた哀れ。
あじさいや あわれつまれて いけられて
季語:あぢさゐ(あじさい)
日本の梅雨を代表する花。花びらのような四枚の萼の中心に粒状の花をつけ、これが集まって毬を形づくる。ピンク、白、青紫と花種も多く、また色が変わるので「七変化」ともよばれる。庭木や鉢植えとして栽培される。

2023年6月20日火曜日

短夜や深夜放送なつかしく

短夜や深夜放送なつかしく

中高生の頃よく聞いた深夜放送、少年老い易く学成り難し。
みじかよや しんやほうそう なつかしく
季語:短夜(みじかよ)
短い夏の夜をいう。春分の日から昼の時間が長くなり夜の時間は夏至にいたって、もっとも短くなる。その短さ、はかなさを惜しむ気持ちを重ねて夏の夜を呼んだのが短夜という季語である。

2023年6月19日月曜日

明易し打った瞬間ホームラン

明易し打った瞬間ホームラン

今日も大谷さんの打った瞬間ホームランに目が覚めます。
あけやすし うったしゅんかん ほーむらん
季語:明易し(あけやすし)
夏の夜の明けが早いことをいう。科学現象としては短夜と同じだが、短夜は夜が短いことをいうのに対して、明易は、明け急ぐ夜を嘆く思いが増さる。春分を境に一日一日昼の時間が長くなり、夏至にいたってそれが最長になる。場所にもよるが、早いときで午前四時頃には白々としてくる。農作業などをするによく、早起きが楽しい頃である。

2023年6月18日日曜日

緑蔭のまぼろし父の車椅子

緑蔭のまぼろし父の車椅子

緑蔭を眺めると緑色の父の車椅子を思い出します。
りょくいんの まぼろし ちちのくるまいす
季語:緑蔭(りょくいん)
夏の日差しのもとのよく繁った木の陰をいう。日差しが強くなってくると緑陰の涼しさは何よりである。緑陰で読書をしたり昼寝をしたり、家族で食卓を囲んだりするのも楽しい。

2023年6月17日土曜日

猛る太陽夏日真夏日めげる

猛る太陽夏日真夏日めげる

晴れれば陽射しは強く真夏の暑さに心身ともついていけない。
たけるたいよう なつびまなつび めげる
季語:夏日(なつび)
夏の太陽と夏の一日のいずれをもさす。夏の太陽は厳しい暑さをもたらし、夏の一日は、明易くなかなか暮れぬ一日である。

2023年6月16日金曜日

白桃のレアチーズケーキを梅雨晴間

白桃のレアチーズケーキを梅雨晴間

今日は手作りデザートの日、お代わりもいただきました。
はくとうの れあちーずけーきを つゆはれま
季語:梅雨晴間(つゆはれま)
梅雨の最中にふと晴天がのぞくこと。洗濯物を干したり、梅干を並べたりと梅雨の最中の貴重な日差しであり、気持ちの良いものである。

2023年6月15日木曜日

梅雨じめり耳は詰まるし目は滲む

梅雨じめり耳は詰まるし目は滲む

湿度の変化か気圧の変化か耳の聞こえが悪く目がぼやける。
つゆじめり みみはつまるし めはにじむ
季語:梅雨じめり(つゆじめり)
六月ごろ、ひと月にわたって降りつづく長雨。さみだれのこと。ちょうど梅の実の熟れるころなので梅雨ともいう。梅雨の季節をさすこともある。

2023年6月14日水曜日

梅雨空を確かめにゆく屋上へ

梅雨空を確かめにゆく屋上へ

天気は7日周期か水曜日は梅雨空の当たり日のようです。
つゆぞらを たしかめにゆく おくじょうへ
季語:梅雨空(つゆぞら)
梅雨どきの空模様をいう。空全体が分厚い雲に覆われて鬱陶しい。

2023年6月13日火曜日

梅雨晴や明日のことはまた明日

梅雨晴や明日のことはまた明日

今日は晴天の清々しさを楽しむことにして明日は水曜日…。
つゆばれや あしたのことは またあした
季語:梅雨晴(つゆばれ)
梅雨の最中にふと晴天がのぞくこと。洗濯物を干したり、梅干を並べたりと梅雨の最中の貴重な日差しであり、気持ちの良いものである。

2023年6月12日月曜日

鉄道員の挙げるカンテラ梅雨の月

鉄道員の挙げるカンテラ梅雨の月

大井川鉄道の再建に励む鉄道員の決心という番組を見て一句。
ぽっぽやの あげるかんてら つゆのつき
季語:梅雨の月(つゆのつき)
梅雨の夜の月のこと。梅雨の晴間の夜空に煌々として輝くこともあれば、雨上がりの束の間、雲間に顔を出すのも梅雨の月。

2023年6月11日日曜日

天井をまだ落ちるなよ夏の虫

天井をまだ落ちるなよ夏の虫

ふと目に止まった天井の虫が今ちょうど頭の上に…。
てんじょうを まだおちるなよ なつのむし
季語:夏の虫(なつのむし)
夏によく見られる昆虫の総称。俳句などでは、「飛んで火に入る夏の虫」から火取虫(火蛾)を詠むとき使われることが多い。

2023年6月10日土曜日

時の日や呼吸器の水溜まる管

時の日や呼吸器の水溜まる管

湿度が高い日は呼吸器の加湿の水が管に溜まって厄介です。
ときのひや こきゅうきの みずたまるくだ
季語:時の日(ときのひ)
六月十日。一九二〇年にはじまる。六七一年、天智天皇のとき、漏刻(水時計)を設置して時刻制度を定めた日が四月二五日(太陽暦六月十日)であったいわれに基づく。

2023年6月9日金曜日

入梅や肺の写真に水の影

入梅や肺の写真に水の影

肺のレントゲン写真、少し水が溜まっていると言われました。
にゅうばいや はいのしゃしんに みずのかげ
季語:入梅(にゅうばい)
梅雨に入ること。古い暦によれば立春から百二十七日目の六月十一日頃にあたる。以後三十日間ほどが梅雨である。気象庁により 梅雨入り宣言が出される。湿度と共に温度が上がり不快感を覚える。

2023年6月8日木曜日

荒梅雨や明日から雨になると云う

荒梅雨や明日から雨になると云う

晴れていたのに雲行きが怪しくなってきました。
あらづゆや あすからあめに なるという
季語:梅雨(つゆ)
六月ごろ、ひと月にわたって降りつづく長雨。さみだれのこと。ちょうど梅の実の熟れるころなので梅雨ともいう。梅雨の季節をさすこともある。

2023年6月7日水曜日

緑陰のそこより先は神の域

緑陰のそこより先は神の域

晴れて日差しが強くなるほど緑陰は神聖な静けさを感じます。
りょくいんの そこよりさきは かみのいき
季語:緑陰(りょくいん)
夏の日差しのもとのよく繁った木の陰をいう。日差しが強くなってくると緑陰の涼しさは何よりである。緑陰で読書をしたり昼寝をしたり、家族で食卓を囲んだりするのも楽しい。

2023年6月6日火曜日

雨の中まだ飛びたくて鴉の子

雨の中まだ飛びたくて鴉の子

降り出した雨も気にせず鴉の子は元気に飛び交ってます。
あめのなか まだとびたくて からすのこ
季語:鴉の子(からすのこ)
鴉は夏に子を育てる。お寺の杉の木や神社の森など人家の近くにも巣をつくり、卵は普通二、三個程度。子育て中は親鳥も気が立っているのか、巣の下を通ると人を威嚇したりする。

2023年6月5日月曜日

寝坊助は今は早起き明易し

寝坊助は今は早起き明易し

昔はいくらでも寝ていられたのに今はすぐ目が覚めてしまう。
ねぼすけは いまははやおき あけやすし
季語:明易し(あけやすし)
夏の夜の明けが早いことをいう。科学現象としては短夜と同じだが、短夜は夜が短いことをいうのに対して、明易は、明け急ぐ夜を嘆く思いが増さる。春分を境に一日一日昼の時間が長くなり、夏至にいたってそれが最長になる。場所にもよるが、早いときで午前四時頃には白々としてくる。農作業などをするによく、早起きが楽しい頃である。

2023年6月4日日曜日

障がいはゆっくり進む蝸牛

障がいはゆっくり進む蝸牛

生まれながらの病は蝸牛のようにゆっくりと進行しています。
しょうがいは ゆっくりすすむ かたつむり
季語:蝸牛(かたつむり)
渦巻き状の薄い殻、伸縮自在の柔らかな体。二本の角を出し、木や草をゆっくりと這う。梅雨のころによく見られる。童謡などにも唄われる。

2023年6月3日土曜日

大雨の止めども残る梅雨の雲

大雨の止めども残る梅雨の雲

大きな被害を残した大雨は止みましたが空には雲が流れます。
おおあめの やめどものこる つゆのくも
季語:梅雨(つゆ)
六月ごろ、ひと月にわたって降りつづく長雨。さみだれのこと。ちょうど梅の実の熟れるころなので梅雨ともいう。梅雨の季節をさすこともある。

2023年6月2日金曜日

五月雨乱れ線状降水帯

五月雨乱れ線状降水帯

スーパー台風の雲+梅雨前線は凄まじい大雨となりました。
さみだれ みだれ せんじょうこうすいたい
季語:五月雨(さみだれ)
陰暦五月に降る雨。梅雨期に降り続く雨のこと。梅雨は時候を表し、五月雨は雨を表す。「さつきあめ」または「さみだるる」と詠まれる。農作物の生育には大事な雨も、長雨は続くと交通を遮断させたり水害を起こすこともある。  

2023年6月1日木曜日

光合成いま盛んなる青葉かな

光合成いま盛んなる青葉かな

雲間から射し込む陽に生き生きと青葉が揺れています。
こうごうせい いまさかんなる あおばかな
季語:青葉(あおば)
おもに落葉樹が青々と茂ったさまをいう。「青葉若葉」というが、若葉がさらに夏の日を浴び、成長して青葉に変わる。初夏の風にさやさやと吹かれていた若葉が、日々勢いよく茂っていく様子は、大自然が 持つ生命力の象徴でもある。