俳句いきてゆくこと
日々の出来事や思いを俳句にしています
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2023年9月30日土曜日
用心の上にも用心九月尽
用心の上にも用心九月尽
残暑の厳しかった九月も今日で終わり、とは言え安心できません。
ようじんの うえにもようじん くがつじん
季語:九月尽(くがつじん)
陰暦九月末日をいう。秋最後の一日を惜しむ心が本意である。
2023年9月29日金曜日
近頃は名月よりも団子です
近頃は名月よりも団子です
花より団子じゃないけれど、近頃は月より団子が欲しくなります。
ちかごろは めいげつよりも だんごです
季語:名月(めいげつ)
旧暦八月十五日の月のこと。「名月をとつてくれろと泣く子かな」と一茶の句にもあるように、手を伸ばせば届きそうな大きな月である。団子、栗、芋などを三方に盛り、薄の穂を活けてこの月を祭る。
2023年9月28日木曜日
秋暑し地声の大き人多し
秋暑し地声の大き人多し
一人の声が大きくなると二人三人と大きくなって部屋中に。
あきあつし じごえのおおき ひとおおし
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2023年9月27日水曜日
彼岸花ゆっくり帰る散歩道
彼岸花ゆっくり帰る散歩道
秋日和の散歩道、猫が佇んで今年初めての彼岸花を見ました。
ひがんばな ゆっくりかえる さんぽみち
季語:彼岸花(ひがんばな)
曼珠沙華は天界に咲く赤い花を表す梵語。秋、田畑の畦や土手に咲くヒガンバナ科の多年草で群生する。墓地の近辺にみられることも多いため彼岸の名がつく。毒があるといわれるが鱗茎には澱粉が多く食用にもなる。昔は飢饉に備えて植えられていたという説もある。
2023年9月26日火曜日
あの雲に乗りたし秋の彼岸明け
あの雲に乗りたし秋の彼岸明け
リフターで吊り上げられたとき見えた白い雲は気持ちよさそう。
あのくもに のりたし
あきの
ひがんあけ
季語:秋の彼岸(あきのひがん)
秋分の日(九月二十三日ごろ)を中日とし、前後三日を含めた七日間を指す。お墓参りをし、おはぎを作ってご先祖に供える。彼岸は春と秋の二回あり、秋の彼岸は後の彼岸ともいう。ただ彼岸という場合は春の彼岸を指す。
2023年9月25日月曜日
長き夜の覚めても声は戻らざり
長き夜の覚めても声は戻らざり
長き夜を眠れずに浅い眠りから覚めても失った声は戻らない。
ながきよの さめてもこえは もどらざり
季語:長き夜(ながきよ)
秋の夜の長いことをいう。秋分が過ぎると、昼よりも夜が長くなり気分的にも、夜の長さが身にしみる。残暑もなくなり、夜業や読書にも身が入る。春の「日永」に対応する季語である。
2023年9月24日日曜日
鳥になり野山見晴らす秋日和
鳥になり野山見晴らす秋日和
よく晴れて気持ちの良い日、空から世の中を眺めてみたい。
とりになり のやまみはらす あきびより
季語:秋日和(あきびより)
秋のよく晴れた一日をいう。風もなくおだやかなので外で過ごすのも気持ちよい。空気が澄んでいるため視界も広がり、風景などもはっきりと見える。
2023年9月23日土曜日
天地の潤むや雨の秋彼岸
天地の潤むや雨の秋彼岸
秋雨が降っては止んで静かなお彼岸の中日となりました。
あまつちの うるむやあめの あきひがん
季語:秋彼岸(あきひがん)
秋分の日(九月二十三日ごろ)を中日とし、前後三日を含めた七日間を指す。お墓参りをし、おはぎを作ってご先祖に供える。彼岸は春と秋の二回あり、秋の彼岸は後の彼岸ともいう。ただ彼岸という場合は春の彼岸を指す。
2023年9月22日金曜日
蠅取蜘蛛がカーソルに跳びついた
蠅取蜘蛛がカーソルに跳びついた
パソコンの上に現れた蠅取蜘蛛がカーソルに跳びついた!
はえとりぐもが かーそるに とびついた
季語:蠅取蜘蛛(はえとりぐも)
灰褐色をした小形の蜘蛛で網の巣を作らない。野外にもいるが家の中に入ってきて壁などに貼りついている。敏捷に動いて蝿を捕食する。
2023年9月21日木曜日
最終の改札抜けて秋雨に
最終の改札抜けて秋雨に
ようやく秋雨前線が移動して秋雨の季節になりました。
さいしゅうの かいさつぬけて あきさめに
季語:秋雨(あきさめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。
2023年9月20日水曜日
肌着が見あたらぬ秋の彼岸入り
肌着が見あたらぬ秋の彼岸入り
湯上がりに着替えの肌着がない!?後でさがして着よう。
はだぎが みあたらぬ あきのひがんいり
季語:秋の彼岸(あきのひがん)
秋分の日(九月二十三日ごろ)を中日とし、前後三日を含めた七日間を指す。お墓参りをし、おはぎを作ってご先祖に供える。彼岸は春と秋の二回あり、秋の彼岸は後の彼岸ともいう。ただ彼岸という場合は春の彼岸を指す。
2023年9月19日火曜日
秋の夜や一日一句綴りつつ
秋の夜や一日一句綴りつつ
今日は子規忌でした。今日も一句を綴ります。
あきのよや いちにちいっく つづりつつ
季語:秋の夜(あきのよ)
夜が段々と長くなり、静かな感じがある。外は、月が昇り、虫が 鳴いている。そのような夜には勉強などの様々な作業に集中でき る。
2023年9月18日月曜日
道のうへ残る暑さや祭り花
道のうへ残る暑さや祭り花
祭りの最終日となり熱気盛んな人と暑さの残る軒の祭り花。
みちのうえ のこるあつさや まつりばな
季語:残る暑さ(のこるあつさ)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2023年9月17日日曜日
秋日和祭り囃子の流れ来る
秋日和祭り囃子の流れ来る
今日はお船の御渡りの日、御渡りの様子が浮かんできます。
あきびより まつりばやしの ながれくる
季語:秋日和(あきびより)
秋のよく晴れた一日をいう。風もなくおだやかなので外で過ごすのも気持ちよい。空気が澄んでいるため視界も広がり、風景などもはっきりと見える。
2023年9月16日土曜日
ふるさとの今日が初日の秋祭
ふるさとの今日が初日の秋
今日から3日間故郷のお船祭りが始まり熱くなりそうです。
ふるさとの きょうがしょにちの あきまつり
季語:秋祭(あきまつり)
農耕の収穫に感謝する秋季に行われる祭り。稲刈り等の農作業を 終えて行われる。
2023年9月15日金曜日
秋雲迅し又も嵐の予感
秋雲迅し又も嵐の予感
空を次々と雨雲が流れてゆきます。またどこかでゲリラ豪雨が。
しゅううんはやし またも あらしのよかん
季語:秋雲(しゅううん)
澄み切った蒼穹に浮かんでは消えてゆく秋の雲。鱗雲や巻積雲など秋の白い雲はくっきりと印象的である。
2023年9月14日木曜日
コスモスやため息一つまた一
コスモスやため息一つまた一つ
まだまだ続きそうな残暑!思わずため息をついてしまいます。
こすもすや ためいきひとつ またひとつ
季語:コスモス(こすもす)
キク科の一年草。高さ二メートルくらいになる。葉は細かく裂け、茎はひょろひょろと伸びる。九月から十月にかけて白やピンクの花をつける。花弁が桜に似ているところから、秋桜ともいわれる。
2023年9月13日水曜日
秋暑し晴天を衝く送電塔
秋暑し晴天を衝く送電塔
食堂から見える送電塔が秋晴れの山の頂にそそり立っている。
あきあつし せいてんをつく そうでんとう
季語:秋暑し(あきあつし)
立秋を過ぎた後の暑さ。例年、八月いっぱいくらいは暑い日がつづく。いったん涼しくなった後で、暑さがぶり返すこともある。
2023年9月12日火曜日
秋晴るる今唄いたい歌がある
秋晴るる今唄いたい歌がある
秋晴の空に唄いたい歌は♪この大空に翼をひろげ~♪
あきはるる いまうたいたい うたがある
季語:秋晴るる(あきはるる)
晴れわたる秋の天気のこと。秋日和と同じことであるが、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。
2023年9月11日月曜日
秋の日のテレビこわれて暮れかかる
秋の日のテレビこわれて暮れかかる
朝からテレビの信号が受信できないまま一日が終わります。
あきのひの てれびこわれて くれかかる
季語:秋の日(あきのひ)
秋の日の光であり、秋の一日でもある。秋の太陽は残暑をもたらすが、しだいに爽やかになり、晩秋には目に見えて日差しも衰える。秋の一日は、秋分を過ぎるとしだいに日が短くなり、冬が近づくころには、釣瓶落としいわれるように、一気に暮れてしまう。
2023年9月10日日曜日
日替わりのメニューも九月十日かな
日替わりのメニューも九月十日かな
食事のメニューは月の満ち欠けのようにローテーションです。
ひがわりの めにゅーもくがつ とおかかな
季語:九月(くがつ)
何より月を愛でる月である。朝夕はひんやりとはするものの、まだまだ残暑が厳しい。彼岸を過ぎれば秋は深まり、夜には虫の声も聞こえてくる。一方、台風が多い月で、日本各地に被害をもたらす。
2023年9月9日土曜日
振り向けば白露の風の通りすぐ
振り向けば白露の風の通りすぐ
朝晩の涼しさと昼間の残暑がすれ違うのを感じます。
ふりむけば はくろのかぜの とおりすぐ
季語:白露(はくろ)
二十四節気の一つ。秋分より十五日前、九月八日頃。このころに なると秋の気配が濃くなり、露けくなってくる。
2023年9月8日金曜日
体育の授業は苦行秋ぐもり
体育の授業は苦行秋ぐもり
体育が苦手で授業の時間は憂鬱で休む言い訳も憂鬱で。
たいいくの じゅぎょうはくぎょう あきぐもり
季語:秋曇(あきぐもり)
季
秋の曇り空のこと。「春に三日の晴れなし」というが、秋の天気も変わりやすく、晴れ日と曇りの日が短い周期で入れ替わる。
2023年9月7日木曜日
曇天や昨夜の花火まなうらに
曇天や昨夜の花火まなうらに
花火の翌朝は曇り空で目を閉じてみると花火が鮮明に蘇ります。
どんてんや ゆうべのはなび まなうらに
季語:花火(はなび)
種々の火薬を組み合わせ、夜空に高く打ち上げて爆発の際の光の色や音を楽しむもの。もともとは、秋祭りの奉納として打ち上げられた。日本一の四尺花火が打ち上げられる新潟県小千谷市の片貝地区では、子供の誕生や入学就職記念、追善供養など、生活の節目節目に、住民が花火を奉納する。
2023年9月6日水曜日
花火待つ夜のとばりの深まりつ
花火待つ夜のとばりの深まりつ
生憎の雨天となり療育棟の二階で花火を見ることになりました。
はなびまつ よるのとばりの ふかまりつ
季語:花火(はなび)
種々の火薬を組み合わせ、夜空に高く打ち上げて爆発の際の光の色や音を楽しむもの。もともとは、秋祭りの奉納として打ち上げられた。日本一の四尺花火が打ち上げられる新潟県小千谷市の片貝地区では、子供の誕生や入学就職記念、追善供養など、生活の節目節目に、住民が花火を奉納する。
2023年9月5日火曜日
秋夕焼十円玉を握りしめ
秋夕焼十円玉を握りしめ
子供の頃毎日のように近所の駄菓子屋に入り浸ったものです。
あきゆやけ じゅうえんだまを にぎりしめ
季語:秋夕焼(あきゆやけ)
ただ「夕焼」と言えば夏の季語である。秋の夕焼は夏の夕焼の強烈な色、暑さとは違い、どこか寂しさを伴なうものである。
2023年9月4日月曜日
秋雨や笑ひとばしてみたき痰
秋雨や笑ひとばしてみたき痰
痰の絡みなど笑い飛ばしてみたくなりますが、吸引頼みです。
あきさめや わらいとばしてみたき たん
季語:秋雨(あきさめ)
秋に降る雨のこと。初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろあるが、秋雨前線による秋の長雨が印象深い。春の雨にくらべて寂しい風情がある。
2023年9月3日日曜日
新涼やこだわり一つ捨ててみる
新涼やこだわり一つ捨ててみる
重苦しさを感じる日々にこだわりを捨ててみれば気が楽に。
しんりょうや こだわりひとつ すててみる
季語:新涼(しんりょう)
秋に入ってから感じる涼しさのこと。「涼し」だけでは、夏の季語となる。夏の暑さの中で感じられる涼しさではなく、「涼しく過ごしやすい季節」になってきたことをいう。
2023年9月2日土曜日
月上がるスリーポイントシュートかな
月上がるスリーポイントシュートかな
バスケットボール五輪出場を決めたスリーポイントシュート!
つきあがる すりーぽいんと しゅーとかな
季語:月(つき)
秋の月である。春の花、冬の雪とともに日本の四季を代表する。ただ月といえば秋の月をさすのは、秋から冬にかけて空が澄み、月が明るく大きく照りわたるからである。
2023年9月1日金曜日
百年は地球のあくび震災忌
百年は地球のあくび震災忌
地球の歴史から見れば百年は一瞬のこと、忘れてはならず。
ひゃくねんは ちきゅうのあくび しんさいき
季語:震災忌(しんさいき)
九月一日。大正十二年のこの日、関東は大震災にみまわれた。死傷者二十万人。東京本所被服廠跡に東京都慰霊堂が建てられ、この日に慰霊祭が行われる。
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