2026年4月3日金曜日

病棟の喧騒遠く朝寝かな

病棟の喧騒遠く朝寝かな

新年度の慌ただしい病棟の喧騒を遠く聞いているうちに心地よい値落ち。
びょうとうの けんそうとおく あさねかな
季語:朝寝(あさね) 
春は寝心地がよく、たとえ十分な睡眠をとっていても、いつまでもうつらうつらと温かい寝床にくるまっていたいもの。猛浩然の「春眠暁を覚えず」を出典とする。「春眠」から派生した言葉。春の駘蕩とした気分をあらわしている。

2026年4月2日木曜日

病窓の眩しき空や花の昼

病窓の眩しき空や花の昼

昨日の雨が上がり花見日和となった空を眺めながら桜を想像しました。
びょうそうの まぶしきそらや はなのひる
季語:花の昼(はなのひる)
桜が満開の時期の明るく穏やかな昼間を指す春の季語・情景です。桜の生命力や、暖かく静かな春の空気を表し、俳句では死者さえも呼び起こすような華やかさや、取り壊される街の光景など、対比的な情緒を表現する際にも用いられます。

2026年4月1日水曜日

濃紺のスーツ眩しき四月かな

濃紺のスーツ眩しき四月かな

リハビリを受けているところへ新職員となる人達が颯爽と挨拶してゆく。
のうこんの すーつまぶしき しがつかな
季語:四月(しがつ)
草木に花が咲き、鳥が囀る季節。入学、入社という社会の新しい出発の時でもある。自然も人も活気に満ちて来る頃である。

2026年3月31日火曜日

異動する人それぞれや春嵐

異動する人それぞれや春嵐

移動先は決められたのか希望したのか分かりませんが頑張ってください。
いどうする ひとそれぞれや はるあらし
季語:春嵐(はるあらし)
主に2月から3月にかけて吹く、春の烈風や強風を指す【三春(2月〜4月)】の季語です。温帯低気圧の発達に伴う荒れた天気や暴風雨を指し、砂塵を巻き上げることもあります。類語には「春疾風(はるはやて)」、「春荒(はるあれ)」があります。 

2026年3月30日月曜日

見飽きたる白き天井花曇

見飽きたる白き天井花曇

桜もう咲いてるだろうなぁ。明後日の花見が待ち遠しくて待ち遠しくて。
みあきたる しろきてんじょう はなぐもり
季語:花曇(はなぐもり) 
桜が咲く頃の曇り空を言う。雲が低く垂れ込めるほどではなく、比較的明るい曇り空である。太陽に暈がかかることもある。「養花天」は雲が花を養うという発想から生まれた言葉。

2026年3月29日日曜日

不穏なる世相をよその桜かな

不穏なる世相をよその桜かな

このところニュースはイラン情勢と影響、桜の開花状況と花見の様子。
ふおんなる せそうをよその さくらかな
季語:桜(さくら)
桜は花の中の花。古来より詩歌に歌われ、日本人に愛されてきた花である。もともとは、山野に自生する野生種であったが、江戸末期から明治にかけて、栽培種である染井吉野が誕生し、現在では、桜といえば染井吉野をさす。桜は神話の時代から、春を代表する花であったが、一時、中国から伝わった梅に、その地位を奪われる。『万葉集』集中の歌でも、梅の歌は桜の二倍以上になる。桜が梅に替わって、再び春を代表する花となったのは平安時代で、『古今集』では多くの桜の歌が見られるようになる。紫宸殿の「左近の桜」も最初は梅であったが、梅が枯れた後は桜に植えかえられた。

2026年3月28日土曜日

春霞浪速の街に鹿迷ふ

春霞浪速の街に鹿迷ふ

奈良公園からやって来たとみられる一頭の鹿が大阪の街中に迷い出て。
はるがすみ なにわのまちに しかまよう
季語:春霞(はるがすみ)
春の山野に立ち込める水蒸気。万物の姿がほのぼのと薄れてのどかな春の景色となる。同じ現象を夜は「朧」とよぶ。

2026年3月27日金曜日

一年の短き異動鳥雲に

一年の短き異動鳥雲に

一年間働いて慣れて来てこれから二年目と思った看護師さんが異動?!
いちねんの みじかきいどう とりくもに
季語:鳥雲に(とりくもに)
春に北方に帰る渡り鳥が、雲間はるかに見えなくなること。

2026年3月26日木曜日

球春や泥とベースへ滑り込む

球春や泥とベースへ滑り込む

春のセンバツ高校野球、泥だらけのベースへ滑り込む泥だらけの球児!
きゅうしゅんや どろとべーすへ すべりこむ
季語:球春(きゅうしゅん)
プロ野球のキャンプやオープン戦が始まる2月〜3月頃、野球シーズンの幕開けを告げる春の季語です。若葉や桜の季節に向かう晴れやかなワクワク感を表し、センバツ高校野球の時期にもよく使われます。爽快感や期待感を詠む現代俳句に最適です。

2026年3月25日水曜日

惜別の想いあふるや花の雨

惜別の想いあふるや花の雨

お世話になったリハビリの先生の異動前の最後の日、声にならない感謝。
せきべつの おもいあふるや はなのあめ
季語:花の雨(はなのあめ) 
桜の咲く頃に降る雨、あるいは咲き満ちる桜の花に降る雨。

2026年3月24日火曜日

昼霞汗だくになり風呂係

昼霞汗だくになり風呂係

霞がかった蒸し暑い日の風呂日の風呂係となったスタッフさんお疲れ様。
 ひるがすみ あせだくになり ふろがかり
季語:昼霞(ひるがすみ)
春の季語「霞」の正午〜午後にあたる分科です。春の温かい空気で景色がぼんやりと霞む様子で、のどかさや少し夢幻的な風情を詠むことが多いです。昼間の明るい霞は、遠くの景色を優しく包み込みます。 

2026年3月23日月曜日

クリスマスローズ仰げば春の空

クリスマスローズ仰げば春の空

面会に来てくれてありがとうございました。花粉も収まりますように。
くりすますろーず あおげば はるのそら
季語:春の空(はるのそら)
春の青空。春は大気が水分を多く含み、ほんのりと霞んでいることもある。
季語:クリスマスローズ
クリスマスローズは、キンポウゲ科の常緑多年草である。観賞用として鉢植えで販売されている。耐寒性があるため、庭先などでも栽培できる。野外栽培では、一月から三月頃に開花する。クリスマス時期の年末に開花させるためには、温室内での日長処理が必要になる。(藤吉正明記)
俳句では冬の季語として詠まれますが、花期が12月〜4月と長いので春の俳句として詠まれることもあります。

2026年3月22日日曜日

ふるさとに叔父の笑顔や桜東風

ふるさとに叔父の笑顔や桜東風

九十六歳の叔父さんがふるさと相良のお墓参りをしてくださいました。
ふるさとに おじのえがおや さくらごち
季語:桜東風(さくらごち)
3月〜4月(春)の季語で、桜が咲く頃に吹く暖かく穏やかな東風のことです。春の訪れを告げる風として、俳句では親しまれています。同様に桜の頃の南風は「桜南風(さくらまじ)」と呼ばれます。 

2026年3月21日土曜日

十日後と決まる花見や光満つ

十日後と決まる花見や光満つ

今年の花見の日程が決まり私は四月一日となりました。晴れますように。
とおかごと きまるはなみや ひかりみつ
季語:花見(はなみ) 
桜の花をめでること。単に花をながめるだけでなく、桜の花の下で行われる宴会も花見という。

2026年3月20日金曜日

海峡の火種に原油彼岸潮

海峡の火種に原油彼岸潮

イラン攻撃に端を発したホルムズ海峡をめぐる争いに澄んだ潮の流れ。
かいきょうの ひだねにげんゆ ひがんじお
季語:彼岸潮(ひがんじお)
春の彼岸の頃の大潮。干満の差が最も大きくなった状態。太陽と月が地球に対して一直線に並び(満月と新月)起潮力が合わさるため。秋の彼岸潮も同様だが、単に彼岸潮となると春の彼岸潮を指す。

2026年3月19日木曜日

春の山ほのぼの甘き卵巻き

春の山ほのぼの甘き卵巻き

お昼の「春の行楽弁当」春の山を眺めながら卵巻きを食べれば遠足気分。
はるのやま ほのぼのあまき たまごまき
季語:春の山(はるのやま)
春の山は動植物の生気に満ちている。暖かな日の光を浴びて草木は芽吹、鳥獣は恋に余念がない。

2026年3月18日水曜日

花韮の白き光や院の道

花韮の白き光や院の道

桜はまだ咲いていませんでしたが道の端に咲く花韮の白さが清楚で健気。
はなにらの しろきひかりや いんのみち
季語:花韮(はなにら)
白や薄紫の星型の花を咲かせる春の季語で、愛らしくも野草の強さを秘めた花です。道端や庭に群生し、素朴で愛らしい姿が親しまれています。
※「ニラの花」は晩夏の季語ですが、「ハナニラ(イフェイオン)」は春の季語として扱われることが多いです。 

2026年3月17日火曜日

吸引や今日は名古屋の花便り

吸引や今日は名古屋の花便り

桜の開花が昨日の高知・岐阜・甲府に続いて今日は名古屋の花便り。
きゅういんや きょうはなごやの はなだより
季語:花便り(はなだより)
春(晩春)の季語で、桜の開花状況や春の訪れを伝える便りを指す言葉です。3月から4月にかけて、桜が咲き始める時期によく使われ、花が咲く様子や喜びを伝える手紙の挨拶としても用いられます。

2026年3月16日月曜日

窓を背に右側臥位なる鳥曇

窓を背に右側臥位なる鳥曇

体の向きを右側臥位になる時間、空は薄曇り鳥も帰る頃だろうか。
まどをせに うそくがいなる とりぐもり
季語:鳥曇(とりぐもり) 
秋、日本に渡ってきた雁や鴨などが、北の繁殖地に帰っていく頃の曇り空。その頃の雲は鳥雲。また、鳥のはばたきが風のように聞こえるので、その頃の風を鳥風という。鳥の群が瞬く間に消えていったあとには、曇り空だけが残る。

2026年3月15日日曜日

春の夢父も寡黙に蜆汁

春の夢父も寡黙に蜆汁

父と二人食卓で母の天塩の蜆汁を静かに味わっている夢を見た。
はるのゆめ ちちもかもくに しじみじる
季語:春の夢(はるのゆめ) 
春の眠りにみる夢のこと。夢は春夏秋冬いつでも見るけれど、とくに春の夢は儚きもの譬えとして、古来、歌に詠まれ、物語に語られてきた。「ただ春の夜の夢の如し」などのように。

2026年3月14日土曜日

浦島太郎の心地なり朝寝覚

浦島太郎の心地なり朝寝覚

朝食の後うたた寝をして目が覚めた時「ここはどこ?」とあわてて。
うらしまたろうの ここちなり あさねざめ
季語:朝寝(あさね) 
春は寝心地がよく、たとえ十分な睡眠をとっていても、いつまでもうつらうつらと温かい寝床にくるまっていたいもの。猛浩然の「春眠暁を覚えず」を出典とする。「春眠」から派生した言葉。春の駘蕩とした気分をあらわしている。

2026年3月13日金曜日

海峡封鎖陽炎のガススタンド

海峡封鎖陽炎のガススタンド

イラン攻撃でホルムズ海峡封鎖となりガソリン価格の高騰をもたらした!
かいきょうふうさ かげろうの がすすたんど
季語:陽炎(かげろう)
地面から立ちのぼる蒸気で空気が乱れ、風景やものが揺らめいて見えること。光の屈折率の変化によって起こる現象で春に限ったものではないが、のどかな感じがするので春の季語としている。

2026年3月12日木曜日

呼吸器の回路のリーク凍返る

呼吸器の回路のリーク凍返る

呼吸器から入ってくる空気が少ない気がして見てもらうとホースに漏れが。
こきゅうきの かいろのりーく いてかえる
季語:凍返る(いてかえる)
春になって暖かい日々が続いたところへ、突然寒い日が舞い戻ること。凍つは、大地や森羅万象が凍り付くことで冬の季語、それに返るが付いた。似た言葉に冴え返るもあるがこちらはより感覚的な把握の季語。

2026年3月11日水曜日

丘に立つ風の電話や春の風

丘に立つ風の電話や春の風
 
東日本大震災のあと置かれた線の繋がっていない電話ボックスに春の風が。
おかにたつ かぜのでんわや はるのかぜ
季語:春の風(はるのかぜ)
春に吹く風をいう。草花やこの芽を育み、鳥のさえずるを誘う、暖かく穏やかな風である。

2026年3月10日火曜日

取り返しのつかぬ命よ凍返る

取り返しのつかぬ命よ凍返る

アメリカとイスラエルが始めたイランへの攻撃を正当化するとは?!
とりかえしの つかぬいのちよ いてかえる
季語:凍返る(いてかえる)
春になって暖かい日々が続いたところへ、突然寒い日が舞い戻ること。凍つは、大地や森羅万象が凍り付くことで冬の季語、それに返るが付いた。似た言葉に冴え返るもあるがこちらはより感覚的な把握の季語。

2026年3月9日月曜日

ホットサンド食めばバナナや春の昼

ホットサンド食めばバナナや春の昼

お隣りさんの焼き立てのホットサンドはバターとバナナがベストマッチ!
ほづとさんど はめばばななや はるのひる
季語:春の昼(はるのひる)
春の真昼をいう。明るく暖かく閑かなものである。

2026年3月8日日曜日

パチーンと切れる輪ゴムや春北風

パチーンと切れる輪ゴムや春北風

陽光は明るく暖かくなってきましたが北風は冬のしっぺ返しのような痛さ。
ぱちーんと きれるわごむや はるならい
季語:春北風(はるきた/はるならい)
3月から4月にかけて吹く、寒さの戻りを感じさせる北風を指す(三春)。春一番の後の寒の戻りや、雪を伴う厳しい風を表す言葉で、冬の名残を感じさせながらも、やがて来る暖かな春へと向かう時期の風情を表す。 

2026年3月7日土曜日

水温むくるりくるりと猫の舌

水温むくるりくるりと猫の舌

猫が水を飲む様子は上品だなあと思う。表面張力を使って上澄みを飲む。
みずぬるむ くるりくるりと ねこのした
季語:水温む(みずぬるむ)
春になって、水の温かさを増してくること。それに伴って芽ぐんだ水草は成長し、水に棲む生きものは活発に動き始める。

2026年3月6日金曜日

春暁や七十一の道啓く

春暁や七十一の道啓く

啓蟄を過ぎ今日は私の誕生日。夜明けの窓を朝の光が刻々と染めてきます。
しゅんぎょうや しちじゅういちの みちひらく
季語:春暁(しゅんぎょう)
春の夜明けである。正確には暁は日の出前の未明をいい、夜の明ける気配はあるものの、あたりはまだ薄暗い。同じ夜明けでも曙は暁よりも遅く、日の出前をいう。

2026年3月5日木曜日

風光るさざめく空のにはたずみ

風光るさざめく空のにはたずみ

前日に降った雨が道の所々に残った水たまりに春の空か煌めいて美しい。
かぜひかる さざめくそらの にわたずみ
季語:風光る(かぜひかる)
春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。
にわたずみ(庭たづみ/潦)は、雨が降って地上にたまり、流れる水や水たまりを指す日本の古語・雅語です。万葉の時代から用いられ、和歌や俳句では「流る」「行く」にかかる枕詞としても機能します。漢字では「潦」と表記され、日常と非日常の境界にある儚い水として、日本酒の銘柄や工芸品の名にも用いられています。 

2026年3月4日水曜日

異動聞く河津桜は散り始む

異動聞く河津桜は散り始む

いつも車椅子を押して散歩に付き合ってくださった先生が今月末で転院に。
いどうきく かわづざくらは ちりはじむ
季語:河津桜(かわづざくら)
主に春(仲春)の季語です。1月下旬から2月にかけて開花する早咲きの桜で、ソメイヨシノ(晩春)よりも濃い桃色が特徴です

2026年3月3日火曜日

天井に常夜灯仄か春の闇

天井に常夜灯仄か春の闇

消灯時間となり春の闇に包まれた部屋の天井に常夜灯の小さな光が仄かに。
てんじょうに じょうやとうほのか はるのやみ
季語:春の闇(はるのやみ )
月のない春の夜の闇をいう。潤んだ闇のそこここに、たしかな春の息吹が感じられる。

2026年3月2日月曜日

春陰やホルムズ海峡封鎖さる

春陰やホルムズ海峡封鎖さる

また戦争の影が世界を覆い始めました。大国の指導者の武力による平和?
しゅんいんや ほるむずかいきょう ふうささる
季語:春陰(しゅんいん)
春の曇りがちな空模様をいう。

2026年3月1日日曜日

木の芽風先頭を来る鼓笛隊

木の芽風先頭を来る鼓笛隊

今日から三月。三月と行進曲は英語では同じ「March」のスペルなんですね。
このめかぜ せんとうをくる こてきたい
季語:木の芽風(このめかぜ)
春先(3月頃・仲春)に木々が芽吹く頃、その生長を促すように吹く暖かな風を指す【春の季語】です。芽吹きを愛おしむ「木の芽時」の情緒を表す言葉で、同じ時期には「木の芽雨」「木の芽晴れ」なども使われます。 

2026年2月28日土曜日

うららかや根上がり松を歩ましむ

うららかや根上がり松を歩ましむ

ふるさと相良の根上がり松が動き出しそうなうららかな日になりました。
うららかや ねあがりまつを あゆましむ
季語:麗か(うららか)
春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさまをいう。


2026年2月27日金曜日

風音に一目散や二月猫

風音に一目散や二月猫

二月は逃げるように過ぎてゆく、恋猫も風の中を一目散に逃げてゆく。
かざおとに いちもくさんや にがつねこ
季語:二月(にがつ)
上旬に立春を迎えはしても、厳しい寒さの続く時節。冷たい空気の中、日ざしはすこしづつ春を感じさせるようになる。

2026年2月26日木曜日

消灯にふはり息はく春の闇

消灯にふはり息はく春の闇

いつもの一日の終り消灯時間になり灯りの消えた病室に柔らかく息を吐く。
しょうとうに ふわりいきはく はるのやみ
季語:春の闇(はるのやみ )
月のない春の夜の闇をいう。潤んだ闇のそこここに、たしかな春の息吹が感じられる。

2026年2月25日水曜日

万物のちから漲る雨水かな

万物のちから漲る雨水かな

ようやくまとまった雨になり干上がったダムも乾ききった山野も潤うか。
ばんぶつの ちからみなぎる うすいかな
季語:雨水(うすい)
二十四節気のひとつ。立春の後十五日、二月二十日頃。氷雪が溶け水となり、雪が雨に変わること。草木の芽生えが始まり農耕の備えを始める目安になる。

2026年2月24日火曜日

三ミリの坊主頭や山笑ふ

三ミリの坊主頭や山笑ふ

十月以来の散髪!春が来たから短く刈ってと頼んで3ミリの丸刈りに。
さんみりの ぼうずあたまや やまわらう
季語:山笑ふ(やまわらう)
草木が芽吹き、花が咲き鳥のさえずる春の山を擬人化して「山笑ふ」といった。中国北宋の画家郭煕の「郭煕画譜」による季語である。夏の山の「山滴る」、秋の山の「山装ふ」、冬の山「山眠る」に対応する季語である。

2026年2月23日月曜日

初蝶や負けても負けてもパーを出す

初蝶や負けても負けてもパーを出す

窓の外をひらひら舞う蝶がじゃんけんのパーに見えてきた、昔そんな子が
はつちょうや まけてもまけても ぱーをだす
季語:初蝶(はつちょう)
春になって初めて目にする蝶のこと。しじみ蝶や紋白蝶など小さな蝶を目にすることが多い。

2026年2月22日日曜日

ふるさと相良よ搗布の味噌汁よ

ふるさと相良よ搗布の味噌汁よ

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」搗布汁のとろりとした磯の香を思う。
ふるさとさがらよ かじめのみそしるよ
季語:搗布(かじめ)
コンブ科の褐藻植物。本州中部の太平洋岸、水深四十メートルほどの岩場に生える。静岡県相良付近のものは、古くから「さがらめ」「ひとつばね」と呼ばれ有名である。食用ともなるし、ヨード製品の原料ともなる。

2026年2月21日土曜日

のどけしや声にならざる息を吐く

のどけしや声にならざる息を吐く

「ありがとう」と言おうとしても喉からは息が出るだけ、通じたかなぁ。
のどけしや こえにならざる いきをはく
季語:のどけし
春の日ののんびりとしたさまをいう。日も長くなり、時間もゆるやかに過ぎるように感じる。

2026年2月20日金曜日

気管切開二十年過ぐ余寒かな

気管切開二十年過ぐ余寒かな

春は寒暖を繰り返しつつ、気管切開して二十年過ぎこれからも生きてゆく。
きかんせっかい にじゅうねんすぐ よかんかな
季語:余寒(よかん) 
寒が明けてからもなお残る寒さ。春の兆しはそれとなくあるものの、まだまだ寒さは続く。立秋以後の暑さを「残暑」というが、それに対応する季語である。

2026年2月19日木曜日

雨水の日ダムの底より村の跡

雨水の日ダムの底より村の跡

干上がったダムの底からかつてそこにあった集落の跡が現れた暦は雨水。
うすいのひ だむのそこより むらのあと
季語:雨水(うすい)
二十四節気のひとつ。立春の後十五日、二月二十日頃。氷雪が溶け水となり、雪が雨に変わること。草木の芽生えが始まり農耕の備えを始める目安になる。

2026年2月18日水曜日

先駆けて咲ける一樹や風光る

先駆けて咲ける一樹や風光る

芽吹き始めたソメイヨシノの枝をくぐった先に一本の河津桜が満開に!
さきがけて さけるいちじゅや かぜひかる
季語:風光る(かぜひかる)
春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。

2026年2月17日火曜日

たぷりたぷり春の潮満つ萩間川

たぷりたぷり春の潮満つ萩間川

河口近く橋の上から見る川面は満潮のようで川岸いっぱいに満ちている。
たぷりたぷり はるのしおみつ はぎまがわ
季語:春の潮(はるのしお)
春になると潮の色も明るくなる。干満の差も激しくなる。ゆたかに押し寄せては、大きな干潟を残して引いてゆく。鮮やかな潮の色と共に、生き生きとした潮音も印象深い。


2026年2月16日月曜日

春雨や消灯前の白湯甘し

春雨や消灯前の白湯甘し

いつの間に降り出した静かな雨の窓を見ながら眠剤を飲む白湯が甘い。
はるさめや しょうとうえの さゆあまし
季語:春雨(はるさめ)
春に降る雨の中でも、こまやかに降りつづく雨をいう。一雨ごとに木の芽、花の芽がふくらみ生き物達が活発に動き出す。「三冊子」では旧暦の正月から二月の初めに降るのを春の雨。それ以降は春雨と区別している。

2026年2月15日日曜日

「病牀六尺」繰るひかり春めけり

「病牀六尺」繰るひかり春めけり

春本番の暖かな日に正岡子規の「病牀六尺」をYouTubeで読んでいました。
びょうしょうろくしゃく くるひかり はるめけり
季語:春めく(はるめく) 
立春(二月四日ころ)をすぎて、しだいに春らしくなってくることをいう。いが、春は三寒四温というようにゆっくりとやって来る。

2026年2月14日土曜日

こと切れし鯉の眼や猫の恋

こと切れし鯉の眼や猫の恋

まな板の上の鯉の「死」と騒がしい猫の恋の生々しい「生」の対比。
こときれし こいのまなこや ねこのこい
季語:猫の恋(ねこのこい)
恋に憂き身をやつす猫のこと。春の夜となく昼となく、ときには毛を逆立て、ときには奇声を発して、恋の狂態を演じる。雄猫は雌を求めて、二月ごろからそわそわし始め、雌をめぐってときに雄同士が喧嘩したりする。

2026年2月13日金曜日

青絵の具水たつぷりと春の空

青絵の具水たつぷりと春の空

プレバトの水彩画査定で空の描き方を絶賛された絵を見てなるほど!
あおえのぐ みずたっぷりと はるのそら
季語:春の空(はるのそら)
春の青空。春は大気が水分を多く含み、ほんのりと霞んでいることもある。

2026年2月12日木曜日

口笛は吹けぬ口唇木の芽風

口笛は吹けぬ口唇木の芽風

春の風が吹いてくると口笛が吹けなくて悔しかったことを思い出す。
くちぶえは ふけぬくちびる このめかぜ
季語:木の芽風(このめかぜ)
春の訪れとともに木々が芽吹く頃(3〜4月頃)に吹く爽やかな風を表す、春(三春)の季語です。木の芽が膨らむのを助けるように吹く風とされ、関連する季語に「木の芽時」「木の芽雨」などがあり、若葉の息吹や春の陽気を感じさせます。 

2026年2月11日水曜日

潸々と憂ひをながす春の雨

潸々と憂ひをながす春の雨

久しぶりの雨にほっと心に溜まっていた悲しみも流れてゆくようです。
さんさんと うれいをながす はるのあめ
季語:春の雨(はるのあめ)
春に降る雨の総称。雨には概して陰鬱なイメージがつきまといが ちであるが、この季語には春ならではの明るく暖かな雰囲気があ る。なお、「三冊子」では陰暦正月から三月の初めに降るのを春 の雨。それ以降は春雨と区別している。 

2026年2月10日火曜日

「我思う、ゆえに我あり」春夕焼

「我思う、ゆえに我あり」春夕焼

自分は何の為に生きているんだろうと思った時デカルトが頭に浮かんだ。
われおもう ゆえにわれあり はるゆやけ
季語:春夕焼(はるゆやけ)
単に夕焼けといえば夏季。暮れ遅い春の夕焼には春特有のおだやかな情緒がある。

2026年2月9日月曜日

朝の日に凍てついており春の雪

朝の日に凍てついており春の雪

昨日の何年ぶりかの小田原の箱根病院に積もった雪が朝日に輝いている。
あさのひに いてついており はるのゆき
季語:春の雪(はるのゆき)
立春(2月4日頃)を過ぎてから降る雪を指す春の季語。冬の雪とは異なり、淡く解けやすく、牡丹雪のように大きく降ることが多いのが特徴。桜隠し、淡雪、名残雪、雪の果など、多くの関連季語がある。 

2026年2月8日日曜日

冴返るナースコールに返事なく

冴返るナースコールに返事なく

冷え込みだけでなくナースコールに返事がないことの寂寥感と孤独感。
さえかえる なーすこーるに へんじなく
季語:冴返る(さえかえる)
春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくること。一度暖かさを経験しただけに、より冴え冴えとしたものを感じさせる。

2026年2月7日土曜日

春雪や常磐木門を人の影

春雪や常磐木門を人の影

昨日の暖かさから一転し雪が舞う、小田原城のライブカメラにも雪が舞う
しゅんせつや ときわぎもんを ひとのかげ
季語:春雪(しゅんせつ)
春(立春以降、特に3月頃)に降る雪を表す三春の季語(天文)。冬の雪と異なり、降ってもすぐに解けやすく、明るく儚い印象があります。関連季語には淡雪、牡丹雪、桜隠しなどがあり、情景に合わせて使い分けられます。 

2026年2月6日金曜日

春昼やオープンGのチューニング

春昼やオープンGのチューニング

ギターのオープンGチューニングの開放弦の響きのような明るい春の昼。
しゅんちゅうや おーぷんじーの ちゅーにんぐ
季語:春昼(しゅんちゅう)
春の真昼をいう。明るく暖かく閑かなものである。

2026年2月5日木曜日

寒明の空へ心は背を伸ばす

寒明の空へ心は背を伸ばす

ベッドから見上げる寒明の大空に思いっきり背を伸ばしたくなる。
かんあけの そらへこころは せをのばす
季語:寒明(かんあけ)
節分までの約三十日間が寒であり、それが終わるのを寒明けという。節分のころのこと。

2026年2月4日水曜日

立春の光に押され車椅子

立春の光に押され車椅子

暑い日も寒い日も車椅子を押して散歩に付き合ってくれてありがとう。
りっしゅんの ひかりにおされ くるまいす
季語:立春(りっしゅん) 
二十四節気の最初の節気で、二月四日ころ。節分の翌日になる。厳しい寒さはまだ続くが、温かくなるにつれて梅の花もほころぶころ。

2026年2月3日火曜日

失せし声さがしてこよや鬼は外

失せし声さがしてこよや鬼は外

今日は節分「鬼は外、福は内」と豆撒いて南南東を向いて恵方巻を食べたし。
うせしこえ さがしてこよや おにはそと
季語:鬼は外(おにはそと)
「鬼は外、福は内」は、節分(2月3日頃)に豆まきをする際の掛け声で、邪気(鬼=病気や災害)を追い払い、幸福(福)を招き入れる無病息災の願いが込められています。主に玄関や窓から「鬼は外」と外へ、次に「福は内」と部屋の中へ豆をまきます。 

2026年2月2日月曜日

この地球に万古のいのち寒満月

この地球に万古のいのち寒満月

地球に誕生した生命は進化の果に争いを繰り返す。月はただ静かに輝く。
このほしに ばんこのいのち かんまんげつ
季語:寒満月(かんまんげつ)
晩冬(1月〜2月頃)の、凍てつくような厳しさの中で輝く冴え冴えとした満月を指し、寒月(かんげつ)、寒の月(かんのつき)、寒月光(かんげっこう)などとも表現され、冬の澄み切った空気と冷たい月光の美しさ、そして寂寥感を伴う情景を表します。

2026年2月1日日曜日

指なめて風は冷たき春隣

指なめて風は冷たき春隣

風はまだ冷たさがありますが指先に春の息吹を感じます。春はもうすぐ。
ゆびなめて かぜはつめたき はるとなり
季語:春隣(はるとなり)
晩冬には寒さが緩む日が多く、春の訪れを感じることが多くなる。春の隣は春が近いということ。春がもうすぐそこまで来ていること。春の気配。春を待ちわびる気持ちに立った季語。

2026年1月31日土曜日

どか雪や雪に帰りし雪だるま

どか雪や雪に帰りし雪だるま

雪国では一晩で背丈を超えるどか雪で一面雪景色あの雪だるまはどこに。
どかゆきや ゆきにかえりし ゆきだるま
季語:雪達磨(ゆきだるま)
雪をころがしてかたまりを二つ作り、達磨のかたちにしたもの。木の葉や玩具などで目鼻をつける。昔は木炭や炭団を目鼻にした。雪達磨作りは子供の遊びだが、大人もときに夢中なれる。

2026年1月30日金曜日

霜柱サクサク地雷かもしれぬ

霜柱サクサク地雷かもしれぬ

霜柱をサクサクと音を立てて踏みながら次は地雷かもしれないと思う。
しもばしら さくさく ぢらいかもしれぬ
季語:霜柱(しもばしら)
寒い冬の夜などに、毛細管現象によって地上へ上昇してきた地中の水分が、地表のすぐ下で凍るもの。直径二~三ミリの氷柱が束になって上方へ伸び、土を押し上げる。長いものでは十センチ以上にもなる。

2026年1月29日木曜日

寒夕焼明日を占ふ富士の嶺

寒夕焼明日を占ふ富士の嶺

暮れかけて雲が払われきれいな夕焼け空に富士の嶺が輝いている。
かんゆやけ あすをうらなう ふじのみね
季語:寒夕焼(かんゆやけ)
寒中の張り詰めた空気の中で見られる鮮やかで刹那的な夕焼けのこと。冬の澄んだ空気により赤色が濃く映え、裸木や建物を美しく染める様子を表現する。同義の「冬夕焼」「寒茜(かんあかね)」も同季語。 

2026年1月28日水曜日

払はれし枝の白さよ冬ざるる

払はれし枝の白さよ冬ざるる

病棟沿いの樹の枝が短く刈られ枝の切り口の白さが生々しく痛々しい。
はらわれし えだのしろさよ ふゆざるる
季語:冬ざれ(ふゆざれ)
冬になり草木が枯れると共に海、山など見渡す限り荒れ果てた感じをいう。

2026年1月27日火曜日

寒天を干す間もあらぬ選挙かな

寒天を干す間もあらぬ選挙かな

衆議院選挙が公示されましたが投開票まで十二日、間に合うのか?!
かんてんを ほすまもあらぬ せんきょかな
季語:寒天干す(かんてんほす)
天草を煮た液を木箱に流し込んで凝固させると心太ができる。こ れを真冬の夜の戸外に出して凍らせ、昼間は解かす。十日ほどそ の作業をくり返すと寒天ができる。古くは伏見、今は長野、岐阜、 三重が産地。

2026年1月26日月曜日

にべもなき言葉返るや冬の空

にべもなき言葉返るや冬の空

食事のことで申し入れをして返ってきた言葉は取り付く島もないもの。
にべもなき ことばかえるや ふゆのそら
季語:冬の空(ふゆのそら)
本州を縦断する山脈の影響で、太平洋側は冷たい青空の日が多い のに対し、日本海側は厚い雪雲に覆われる日が多い。

2026年1月25日日曜日

寒ひでり花いちもんめちりぢりに

寒ひでり花いちもんめちりぢりに

遠い昔に遊んだ「花いちもんめ」一緒に遊んだ彼らはどうしてるのか。
かんひでり はないちもんめ ちりぢりに
季語:寒旱(かんひでり)
旱といえば夏だが、冬の日本の太平洋側は、一年のうちで雨量が 最も少なくなり旱魃になりやすい。水不足のために生活に不便を 感じたり野菜の出来が悪くなったりする。

2026年1月24日土曜日

笠雲も富士も真白や寒土用

笠雲も富士も真白や寒土用

寒波に吹き払われた青空の中に雪をまとった富士が泰然と輝いている。
かさぐもも ふじもましろや かんどよう
季語:寒土用(かんどよう) 
春夏秋冬それぞれに土用はあるが、普通、土用といえば夏の土用のことである。寒土用は立春前の十八日間。寒さの厳しい時期で ある。

2026年1月23日金曜日

厳寒の解散を告ぐ議場かな

厳寒の解散を告ぐ議場かな

寒さ厳しき中、衆議院が解散されました。万歳をする人憮然とする人。
げんかんの かいさんをつぐ ぎじょうかな
季語:厳寒(げんかん)
冬の厳しい寒さのこと。強い北風の日が続くと、寒さはいっそう増し北国では吹雪や凍結などにより、日常の生活にも支障をきたすことになる。身も心も刺すような厳しい寒さをいう。

2026年1月22日木曜日

寒波来る病床貫く光かな

寒波来る病床貫く光かな

今シーズン最強の寒波がやって来ました。朝日の光も最強です。
かんぱくる びょうしょうつらぬく ひかりかな
季語:寒波(かんぱ)
冬、シベリア方面から波の様に周期的に寒気団が来ること。気温 もぐっと下がり厳しい寒さに見舞われる。

2026年1月21日水曜日

猫道に鴉五六羽雪催

猫道に鴉五六羽雪催

雪が降りそうな散歩道、空から鴉が舞い降りて我が物顔に跳ねている。
ねこみちに からすごろくわ ゆきもよい
季語:雪催(ゆきもよい)
いまにも雪が降り出しそうな天気のこと。雲が重く垂れこめ、空気も冷え冷えとしてくる。

2026年1月20日火曜日

大寒や白氷めけるベッド柵

大寒や白氷めけるベッド柵

夜になって大寒の寒さとなりました。手に触れるベッド柵か氷のよう!
だいかんや はくひょうめける べっどさく
季語:大寒(だいかん)
二十四節気の一つ。陽暦の一月二十一日ごろにあたり、このころから立春までの間が、一年のうちで最も寒さが厳しい。

2026年1月19日月曜日

横綱の負けし中日や寒の内

横綱の負けし中日や寒の内

初場所の八日目は横綱も大関も敗れ、今週は大寒波がやってくる予報。
よこづなの まけしなかびや かんのうち
季語:寒の内(かんのうち)
寒の入(小寒の日)から、立春の前日までをいう。単に寒とも寒中ともいう。太平洋側はからりと晴れる日が続き、日本海側は鉛色の雪雲に覆われる。大寒、小寒など、類季語は微妙に配されているので、体感を踏まえつつ用いたいもの。

2026年1月18日日曜日

日脚伸ぶカリフラワーはほろほろと

日脚伸ぶカリフラワーはほろほろと

日が長くなってきました。温野菜サラダのカリフラワーの食感がいい。
ひあしのぶ かりふらわーは ほろほろと
季語:日脚伸ぶ(ひあしのぶ) 
年も明けて、少しずつ日が長くなることをいう。一月も終わりの頃になると、日が長くなったなあという感慨にとらわれることがある。冬木の芽もしだいにふくらみ、春が近いことを感じる。

2026年1月17日土曜日

待春の面会終へし空の色

待春の面会終へし空の色

面会に来てくれた甥夫妻が帰った後の窓から眺める空の広さと孤独感。
たいしゅんの めんかいおえし そらのいろ
季語:待春(たいしゅん)
長く厳しい冬が一段落して、寒い中にも時折春の訪れを感じる頃、新しい季節を待つ気持ちが強まる。早く春よ来い、来て欲しいと願う気持ちである。

2026年1月16日金曜日

天晴や煽れる光梅白し

天晴や煽れる光梅白し

今年は暖冬で梅が今を盛りと咲いて、今日も三月並みの暖かさです。
あっぱれや あおれるひかり うめしろし
季語:梅(うめ)
「白梅(はくばい)」は初春(2月頃)の季語で、まだ寒さの残る早春に、他の花に先駆けて咲く清らかで気品ある白い梅の花を指します。単に「梅」という場合は白梅を指すことも多く、「紅梅(こうばい)」と区別する際にも使われ、実を採る目的で栽培されることも特徴です。 

2026年1月15日木曜日

枕辺に頭掻きたき小正月

枕辺に頭掻きたき小正月

早いもので一月も十五日小正月。それにしても頭が痒い!床屋はいつ?
まくらべに あたまかきたき こしょうがつ
季語:小正月(こしょうがつ)
元日の大正月に対して一月十五日を小正月という。満月の日を年の始とした太古の名残であり、旧暦時代の小正月は満月の日に当たる(月の項の【実証的見解】参照)。元日を男正月というのに対して、小正月を女正月というのは、正月忙しかった女たちがようやく正月気分にひたれるという。繭玉、餅飾りをし、大正月に順じて祝膳を頂いた。

2026年1月14日水曜日

とびきりの風呂日和なり冬うらら

とびきりの風呂日和なり冬うらら

窓に広がる冬晴の真っ青な空が気持ち良いとびきりの風呂日和です。

とびきりの ふろびよりなり ふゆうらら

季語:冬麗(ふゆうらら)
厳しく冷え込む冬の寒さの中にも、春のように明るく穏やかで暖かい日差しが降り注ぐ、澄み切った晴れた日の様子を表します。この心地よい陽気を指し、「冬日和(ふゆびより)」 や 「冬晴(ふゆばれ)」 とも言い換えられ、本格的な冬の時期に使われる、明るい響きの季語です。 

2026年1月13日火曜日

卵豆腐一匙ひとさじ寒日和

卵豆腐一匙ひとさじ寒日和

黄色いプルンとした卵豆腐を一匙一匙口に運んでくれるその手の優しさ。
たまごどうふ ひとさじひとさじ かんびより
季語:寒日和(かんびより)
晩冬(1月頃)の季語で、厳しい寒さの中の晴れた日を指し、空気が澄み切って冴え冴えとした様子を表します。主な季語は「寒晴(かんばれ)」で、「寒日和」はその副題(傍題)です。「冬日和(ふゆびより)」は少し穏やかな冬の晴天を指すことが多く、「寒日和」はより寒さが厳しい時期の晴天を意味します。

2026年1月12日月曜日

暖房や滲む涙もドライアイ

暖房や滲む涙もドライアイ

空気が乾燥している上に暖房の風はドライアイには辛い涙も焼け石に水。
だんぼうや にじむなみだも どらいあい
季語:暖房(だんぼう)
冬の寒い日、器具を使って部屋を暖めること。今日ではスチーム ヒーター、石油ストーブ、ガスストーブ、電気ストーブとさまざ まな暖房器具が出回っている。

2026年1月11日日曜日

お汁粉に餅めく鏡開かな

お汁粉に餅めく鏡開かな

今日は鏡開でお汁粉が出ました。お餅のようなものが入って気分は鏡開!
おしるこに もちめく かがみびらきかな
季語:鏡開(かがみびらき) 
新年、供えてあった鏡餅を下ろして食べることをいう。普通は一月十一日に行われる。

2026年1月10日土曜日

蒼天を影引く声や寒鴉

蒼天を影引く声や寒鴉

乾いた冬空から鴉の声がしたかと思うと鴉の影が過ぎる、雨になるのか。
そうてんを かげひくこえや かんがらす
季語:寒鴉(かんがらす)
寒中に見る鴉をいう。ところどころ雪のある冬田の中を、鴉が餌を求めて歩く。一、二羽で現れることが多く、なんとなく哀れで親しみがわく。餌の無き、厳しい冬を生き抜く姿に惹かれるものがある。

2026年1月9日金曜日

松過の光に句展始まれリ

松過の光に句展始まれリ

今年も俳句個展の展示が始まりました。ありがとうございます!!
まつすぎの ひかりにくてん はじまれり
季語:松過(まつすぎ) 
松の内が過ぎての数日間のこと。松が明ける日は、だいたい関東は七日、関西は十五日。正月飾りが外されて普通の生活に戻るが、すぐには正月気分が抜けずに、浮ついた気分で過ごしている頃。


2026年1月8日木曜日

病室に寒晴の陽を開け放つ

病室に寒晴の陽を開け放つ

放射冷却で冷え込んだ部屋のカーテンを開け放ち部屋の奥まで陽を入れる。
びょうしつに かんばれのひを あけはなつ
季語:寒晴(かんばれ)
厳寒中の晴天のこと。空気は乾燥して、はるかまで冴え冴えと澄み渡る。冬晴よりも温度感は低い。

2026年1月7日水曜日

水仙や日の傾ける一夜城

水仙や日の傾ける一夜城

散歩の途中見かけた一群の水仙と石垣山にあった一夜城に思いを馳せる。
すいせんや ひのかたむける いちやじょう
季語:水仙(すいせん)
ヒガンバナ科の多年草。花の中央には副花冠という部分が襟のように環状に立つ。ラッパ形のもの、八重のものなどがあり、すがすがしい芳香をもつ。

2026年1月6日火曜日

初風呂やなにわ言葉の看護師と

初風呂やなにわ言葉の看護師と

六日の火曜日が初風呂に、看護師の一人は親しみやすい大阪の人でした。
はつぶろや なにわことばの かんごしと
季語:初風呂(はつぶろ)
年が明けてはじめて風呂に入ること。正月一日は入らず、二日の昼間に入った。『江戸府内絵本風俗往来』(明治三十八年)によれば、「湯屋は七種まで、客に福茶を振る舞い、客は湯屋の主人や奉公人に年玉の銭を与えた」とある。

2026年1月5日月曜日

小寒や肋間筋のすくみおり

小寒や肋間筋のすくみおり

明け方の寒さに目が覚めて痰に咳き込む、そうか今日は小寒か!
しょうかんや ろっかんきんの すくみおり
季語:小寒(しょうかん)
二十四節気のひとつ、陰暦十二月の節で冬至の後十五日、太陽暦の一月五日頃に当たる。寒の入りの日で寒さが本格化してくる。

2026年1月4日日曜日

冬晴や四日の空は只広く

冬晴や四日の空は只広く

三が日も過ぎてはや四日、冬晴の空はどこまでも高く広く青く果もなく。
ふゆばれや よっかのそらは ただひろく
季語:冬晴(ふゆばれ)
冬の寒さの中で、澄み切った空が広がる晴天を指します。 冷たい空気と乾いた風が特徴的で、空気が澄んでいるため、遠くの山々や建物がくっきりと見えることが多い。

2026年1月3日土曜日

ネギトロのとろける舌の三日かな

ネギトロのとろける舌の三日かな

入院生活八年目にして出されたネギトロの忘れかけていた旨さ!
ねぎとろの とろけるしたの みっかかな
季語:三日(みっか)
正月三日のこと。三が日の終わりの日である。

2026年1月2日金曜日

ヘリ低く駅伝駆ける二日かな

ヘリ低く駅伝駆ける二日かな

今年も箱根駅伝が小田原中継所にヘリコプターの音とやってきました。
へりひくく えきでんかける ふつかかな
季語:二日(ふつか)
正月二日のこと。二日は仕事始めの吉日され、初荷、初商、書き初め、縫初めなどの行事が行なわれる。家族とゆっくり過ごす元日に対し、世の中が動き始める日でもある。

2026年1月1日木曜日

ささやかな願ひのままに初日拝む

ささやかな願ひのままに初日拝む

新年を穏やかに迎えることができて部屋いっぱいに差し込む初日に感謝。
ささやかな ねがいのままに はつひおがむ
季語:初日拝む(はつひおがむ)
元日の朝日を拝むこと。新しい一年を、家族そろってつつがなく暮らせるようにという願いがこめられている。