2026年2月28日土曜日

うららかや根上がり松を歩ましむ

うららかや根上がり松を歩ましむ

ふるさと相良の根上がり松が動き出しそうなうららかな日になりました。
うららかや ねあがりまつを あゆましむ
季語:麗か(うららか)
春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさまをいう。


2026年2月27日金曜日

風音に一目散や二月猫

風音に一目散や二月猫

二月は逃げるように過ぎてゆく、恋猫も風の中を一目散に逃げてゆく。
かざおとに いちもくさんや にがつねこ
季語:二月(にがつ)
上旬に立春を迎えはしても、厳しい寒さの続く時節。冷たい空気の中、日ざしはすこしづつ春を感じさせるようになる。

2026年2月26日木曜日

消灯にふはり息はく春の闇

消灯にふはり息はく春の闇

いつもの一日の終り消灯時間になり灯りの消えた病室に柔らかく息を吐く。
しょうとうに ふわりいきはく はるのやみ
季語:春の闇(はるのやみ )
月のない春の夜の闇をいう。潤んだ闇のそこここに、たしかな春の息吹が感じられる。

2026年2月25日水曜日

万物のちから漲る雨水かな

万物のちから漲る雨水かな

ようやくまとまった雨になり干上がったダムも乾ききった山野も潤うか。
ばんぶつの ちからみなぎる うすいかな
季語:雨水(うすい)
二十四節気のひとつ。立春の後十五日、二月二十日頃。氷雪が溶け水となり、雪が雨に変わること。草木の芽生えが始まり農耕の備えを始める目安になる。

2026年2月24日火曜日

三ミリの坊主頭や山笑ふ

三ミリの坊主頭や山笑ふ

十月以来の散髪!春が来たから短く刈ってと頼んで3ミリの丸刈りに。
さんみりの ぼうずあたまや やまわらう
季語:山笑ふ(やまわらう)
草木が芽吹き、花が咲き鳥のさえずる春の山を擬人化して「山笑ふ」といった。中国北宋の画家郭煕の「郭煕画譜」による季語である。夏の山の「山滴る」、秋の山の「山装ふ」、冬の山「山眠る」に対応する季語である。

2026年2月23日月曜日

初蝶や負けても負けてもパーを出す

初蝶や負けても負けてもパーを出す

窓の外をひらひら舞う蝶がじゃんけんのパーに見えてきた、昔そんな子が
はつちょうや まけてもまけても ぱーをだす
季語:初蝶(はつちょう)
春になって初めて目にする蝶のこと。しじみ蝶や紋白蝶など小さな蝶を目にすることが多い。

2026年2月22日日曜日

ふるさと相良よ搗布の味噌汁よ

ふるさと相良よ搗布の味噌汁よ

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」搗布汁のとろりとした磯の香を思う。
ふるさとさがらよ かじめのみそしるよ
季語:搗布(かじめ)
コンブ科の褐藻植物。本州中部の太平洋岸、水深四十メートルほどの岩場に生える。静岡県相良付近のものは、古くから「さがらめ」「ひとつばね」と呼ばれ有名である。食用ともなるし、ヨード製品の原料ともなる。

2026年2月21日土曜日

のどけしや声にならざる息を吐く

のどけしや声にならざる息を吐く

「ありがとう」と言おうとしても喉からは息が出るだけ、通じたかなぁ。
のどけしや こえにならざる いきをはく
季語:のどけし
春の日ののんびりとしたさまをいう。日も長くなり、時間もゆるやかに過ぎるように感じる。

2026年2月20日金曜日

気管切開二十年過ぐ余寒かな

気管切開二十年過ぐ余寒かな

春は寒暖を繰り返しつつ、気管切開して二十年過ぎこれからも生きてゆく。
きかんせっかい にじゅうねんすぐ よかんかな
季語:余寒(よかん) 
寒が明けてからもなお残る寒さ。春の兆しはそれとなくあるものの、まだまだ寒さは続く。立秋以後の暑さを「残暑」というが、それに対応する季語である。

2026年2月19日木曜日

雨水の日ダムの底より村の跡

雨水の日ダムの底より村の跡

干上がったダムの底からかつてそこにあった集落の跡が現れた暦は雨水。
うすいのひ だむのそこより むらのあと
季語:雨水(うすい)
二十四節気のひとつ。立春の後十五日、二月二十日頃。氷雪が溶け水となり、雪が雨に変わること。草木の芽生えが始まり農耕の備えを始める目安になる。

2026年2月18日水曜日

先駆けて咲ける一樹や風光る

先駆けて咲ける一樹や風光る

芽吹き始めたソメイヨシノの枝をくぐった先に一本の河津桜が満開に!
さきがけて さけるいちじゅや かぜひかる
季語:風光る(かぜひかる)
春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。

2026年2月17日火曜日

たぷりたぷり春の潮満つ萩間川

たぷりたぷり春の潮満つ萩間川

河口近く橋の上から見る川面は満潮のようで川岸いっぱいに満ちている。
たぷりたぷり はるのしおみつ はぎまがわ
季語:春の潮(はるのしお)
春になると潮の色も明るくなる。干満の差も激しくなる。ゆたかに押し寄せては、大きな干潟を残して引いてゆく。鮮やかな潮の色と共に、生き生きとした潮音も印象深い。


2026年2月16日月曜日

春雨や消灯前の白湯甘し

春雨や消灯前の白湯甘し

いつの間に降り出した静かな雨の窓を見ながら眠剤を飲む白湯が甘い。
はるさめや しょうとうえの さゆあまし
季語:春雨(はるさめ)
春に降る雨の中でも、こまやかに降りつづく雨をいう。一雨ごとに木の芽、花の芽がふくらみ生き物達が活発に動き出す。「三冊子」では旧暦の正月から二月の初めに降るのを春の雨。それ以降は春雨と区別している。

2026年2月15日日曜日

「病牀六尺」繰るひかり春めけり

「病牀六尺」繰るひかり春めけり

春本番の暖かな日に正岡子規の「病牀六尺」をYouTubeで読んでいました。
びょうしょうろくしゃく くるひかり はるめけり
季語:春めく(はるめく) 
立春(二月四日ころ)をすぎて、しだいに春らしくなってくることをいう。いが、春は三寒四温というようにゆっくりとやって来る。

2026年2月14日土曜日

こと切れし鯉の眼や猫の恋

こと切れし鯉の眼や猫の恋

まな板の上の鯉の「死」と騒がしい猫の恋の生々しい「生」の対比。
こときれし こいのまなこや ねこのこい
季語:猫の恋(ねこのこい)
恋に憂き身をやつす猫のこと。春の夜となく昼となく、ときには毛を逆立て、ときには奇声を発して、恋の狂態を演じる。雄猫は雌を求めて、二月ごろからそわそわし始め、雌をめぐってときに雄同士が喧嘩したりする。

2026年2月13日金曜日

青絵の具水たつぷりと春の空

青絵の具水たつぷりと春の空

プレバトの水彩画査定で空の描き方を絶賛された絵を見てなるほど!
あおえのぐ みずたっぷりと はるのそら
季語:春の空(はるのそら)
春の青空。春は大気が水分を多く含み、ほんのりと霞んでいることもある。

2026年2月12日木曜日

口笛は吹けぬ口唇木の芽風

口笛は吹けぬ口唇木の芽風

春の風が吹いてくると口笛が吹けなくて悔しかったことを思い出す。
くちぶえは ふけぬくちびる このめかぜ
季語:木の芽風(このめかぜ)
春の訪れとともに木々が芽吹く頃(3〜4月頃)に吹く爽やかな風を表す、春(三春)の季語です。木の芽が膨らむのを助けるように吹く風とされ、関連する季語に「木の芽時」「木の芽雨」などがあり、若葉の息吹や春の陽気を感じさせます。 

2026年2月11日水曜日

潸々と憂ひをながす春の雨

潸々と憂ひをながす春の雨

久しぶりの雨にほっと心に溜まっていた悲しみも流れてゆくようです。
さんさんと うれいをながす はるのあめ
季語:春の雨(はるのあめ)
春に降る雨の総称。雨には概して陰鬱なイメージがつきまといが ちであるが、この季語には春ならではの明るく暖かな雰囲気があ る。なお、「三冊子」では陰暦正月から三月の初めに降るのを春 の雨。それ以降は春雨と区別している。 

2026年2月10日火曜日

「我思う、ゆえに我あり」春夕焼

「我思う、ゆえに我あり」春夕焼

自分は何の為に生きているんだろうと思った時デカルトが頭に浮かんだ。
われおもう ゆえにわれあり はるゆやけ
季語:春夕焼(はるゆやけ)
単に夕焼けといえば夏季。暮れ遅い春の夕焼には春特有のおだやかな情緒がある。

2026年2月9日月曜日

朝の日に凍てついており春の雪

朝の日に凍てついており春の雪

昨日の何年ぶりかの小田原の箱根病院に積もった雪が朝日に輝いている。
あさのひに いてついており はるのゆき
季語:春の雪(はるのゆき)
立春(2月4日頃)を過ぎてから降る雪を指す春の季語。冬の雪とは異なり、淡く解けやすく、牡丹雪のように大きく降ることが多いのが特徴。桜隠し、淡雪、名残雪、雪の果など、多くの関連季語がある。 

2026年2月8日日曜日

冴返るナースコールに返事なく

冴返るナースコールに返事なく

冷え込みだけでなくナースコールに返事がないことの寂寥感と孤独感。
さえかえる なーすこーるに へんじなく
季語:冴返る(さえかえる)
春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくること。一度暖かさを経験しただけに、より冴え冴えとしたものを感じさせる。

2026年2月7日土曜日

春雪や常磐木門を人の影

春雪や常磐木門を人の影

昨日の暖かさから一転し雪が舞う、小田原城のライブカメラにも雪が舞う
しゅんせつや ときわぎもんを ひとのかげ
季語:春雪(しゅんせつ)
春(立春以降、特に3月頃)に降る雪を表す三春の季語(天文)。冬の雪と異なり、降ってもすぐに解けやすく、明るく儚い印象があります。関連季語には淡雪、牡丹雪、桜隠しなどがあり、情景に合わせて使い分けられます。 

2026年2月6日金曜日

春昼やオープンGのチューニング

春昼やオープンGのチューニング

ギターのオープンGチューニングの開放弦の響きのような明るい春の昼。
しゅんちゅうや おーぷんじーの ちゅーにんぐ
季語:春昼(しゅんちゅう)
春の真昼をいう。明るく暖かく閑かなものである。

2026年2月5日木曜日

寒明の空へ心は背を伸ばす

寒明の空へ心は背を伸ばす

ベッドから見上げる寒明の大空に思いっきり背を伸ばしたくなる。
かんあけの そらへこころは せをのばす
季語:寒明(かんあけ)
節分までの約三十日間が寒であり、それが終わるのを寒明けという。節分のころのこと。

2026年2月4日水曜日

立春の光に押され車椅子

立春の光に押され車椅子

暑い日も寒い日も車椅子を押して散歩に付き合ってくれてありがとう。
りっしゅんの ひかりにおされ くるまいす
季語:立春(りっしゅん) 
二十四節気の最初の節気で、二月四日ころ。節分の翌日になる。厳しい寒さはまだ続くが、温かくなるにつれて梅の花もほころぶころ。

2026年2月3日火曜日

失せし声さがしてこよや鬼は外

失せし声さがしてこよや鬼は外

今日は節分「鬼は外、福は内」と豆撒いて南南東を向いて恵方巻を食べたし。
うせしこえ さがしてこよや おにはそと
季語:鬼は外(おにはそと)
「鬼は外、福は内」は、節分(2月3日頃)に豆まきをする際の掛け声で、邪気(鬼=病気や災害)を追い払い、幸福(福)を招き入れる無病息災の願いが込められています。主に玄関や窓から「鬼は外」と外へ、次に「福は内」と部屋の中へ豆をまきます。 

2026年2月2日月曜日

この地球に万古のいのち寒満月

この地球に万古のいのち寒満月

地球に誕生した生命は進化の果に争いを繰り返す。月はただ静かに輝く。
このほしに ばんこのいのち かんまんげつ
季語:寒満月(かんまんげつ)
晩冬(1月〜2月頃)の、凍てつくような厳しさの中で輝く冴え冴えとした満月を指し、寒月(かんげつ)、寒の月(かんのつき)、寒月光(かんげっこう)などとも表現され、冬の澄み切った空気と冷たい月光の美しさ、そして寂寥感を伴う情景を表します。

2026年2月1日日曜日

指なめて風は冷たき春隣

指なめて風は冷たき春隣

風はまだ冷たさがありますが指先に春の息吹を感じます。春はもうすぐ。
ゆびなめて かぜはつめたき はるとなり
季語:春隣(はるとなり)
晩冬には寒さが緩む日が多く、春の訪れを感じることが多くなる。春の隣は春が近いということ。春がもうすぐそこまで来ていること。春の気配。春を待ちわびる気持ちに立った季語。